優しい神山くん？【JW】 (ページ24)

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２４．ページ24

腕時計を確認すると、そろそろお昼休みが終わる時間やった。

重岡くんが持ってきてくれたお弁当を急いで食べて、片付ける。

はよ、教室に戻らんと。

早足で階段を降りて行くと、右側から走って出てきた金髪の生徒と目が合う。

って神山くんやし！！

緑「っA」

私を見るなりものすごい勢いで階段を駆け上がってくる。

逃げようとしたものの神山くんの方が速く、見事に捕まった。

「ななな、なにっ…」

さっき、あんな事があったから気まずい。

ていうか神山くん私ともう話せへんって言うてたのに……。

緑「A」

「は、はい」

何を言われるんやろう。

グッと手に力が入る。

緑「……ごめん、さっきの言葉は無しにしてほしい」

「………ぅ、え？」

想像してた言葉よりも全く違うことで、思わず間抜けな声が出てしまった。

慌てて口を塞ぐ。

そんな私の様子を見た神山くんがフッと笑う。あまり見せへん表情にドキッと胸が高鳴る。

緑「…Aは、俺のことどう思うとる？」

「えっ」

真剣な目で、でもどこか不安そうな目。

校内に予鈴が鳴り響く。

お昼休み、終わっちゃった。