好きです{出水公平} (ページ3)

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昔の話③ ページ3

出水)着いたよ。ここが一次避難所。この体育館の近くまでは多分あのでっかいやつも来ないから。

彩里ははっとする。
自分はあの大きくて白い機械みたいなやつを何度も見たことがある。
怖い、逃げないと。最初はただその一心だけだった。
けれど、だんだんあいつらが私を狙ってると分かった。
それを公平くんに伝えないと。ここにいる人まで危険に晒されてしまう。

出水)んじゃ、体育館の中入ろっか。

出水の服の袖を掴む。

出水)？どしたの？

彩里)私、あの白いのに狙われてるの。
私がここにいたら、体育館の中の人も公平くんも危なくなっちゃう。

出水)でも、彩里ちゃんが外にいたら彩里ちゃんだって危ないだろ。中に彩里ちゃんの家族がいるかもしれないし。それに、おれは彩里ちゃんを守りたい。生き残ってほしいんだ。

あいつらのせいで何百人も犠牲になっているのは彩里も知っている。

彩里)っ…。分かった。

とりあえず体育館の中に入った。

(お母さん…お父さん…どこ？)

？)彩里！

両親の声ではないが、よく知っている声だった。

彩里)…！京介！

＜あとがき＞
いつも零の小説を読んでくれてありがとう！
投稿結構間が開くかもしれないけど、みんなに｢楽しい！｣って思ってもらえるような小説が書けるように頑張るね！
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