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俺は耳を疑った。
俺は朝、登校してきてすぐに、和泉に声をかけられた。
朝から和泉と話せるなんてラッキーと思い、浮かれながら話を聞いていた。
でも最初に和泉の口から出た言葉は衝撃的なものだった。
一織「那加原さん、今度の日曜、予定が空いていたらうちに来ませんか?」
エ?ウチニクル?ニホンゴデスカ?
そのときの俺の心境はそんな感じ。
今でも整理がついてない部分もある。
だって、和泉の家だぞ?
好きな人の家に誘われたら、誰だって耳を疑うだろう。
俺は意味を理解するまでに数分かかって、なんとか自分の気持ちを伝えることができた。
え?俺の気持ち?
そんなの行くに決まってるでしょ!
なんとか約束を取り付け、自分の席に着いたときにはもうへろへろだった。
その時、俺に声がかかった。
「おい、どうしたんだ?A。」
こいつは俺の小学校の頃からの親友。
葉山琢磨(はやまたくま)。
唯一、俺が和泉を好きだって知ってる存在。
『実はさ、今度の日曜、和泉の家にいくことになった...』
琢磨「うわまじか。大丈夫なのか?」
『大丈夫じゃない...どうしよ...何着て行こう...どういう顔して会えば良いんだ...分からない...もう何も分からない...』
琢磨「うわ、初デートで悩む乙女かよ」
『悪いかよ...』
琢磨「いや、別に悪くないけどよ。でも、和泉のどこがそんな良いんだよ?」
そんなこと言われても、そんなの考えたこともない。
全部好きだからなー
ありのままを伝えたら
琢磨「へー」
と、とても興味がなさそうな声色で返事が帰ってきた。
お前が聞いてきたんだろ、とツッコミしたかったが、止めといた。
今日一日は浮かれた気分でいたいから。
今から日曜日が楽しみで楽しみでしょうがなかった。
横で、琢磨が、「俺の方がいいだろ...」と言ったのを俺は知るよしもなかった
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九瀬舞華@江口くん恵海ちゃん推し(プロフ) - 橘 柚羅さん» ありがとうございます!これからも頑張ります (2019年2月17日 11時) (レス) id: 5b1e3a10bf (このIDを非表示/違反報告)
橘 柚羅(プロフ) - 面白いので更新頑張ってください♪ (2019年2月17日 11時) (レス) id: ddf2424aad (このIDを非表示/違反報告)
九瀬舞華(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます!凄く励みなります!これからもよろしくお願いします! (2019年2月1日 23時) (レス) id: 5b1e3a10bf (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 面白い!投稿頑張ってください! (2019年2月1日 23時) (レス) id: 769120c3cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:九瀬舞華@江口くん恵海ちゃん推し x他1人 | 作成日時:2019年2月1日 20時