IMPACT_5 ページ5
「何すんだよ志摩ちゃん」
『一未、私の脳細胞が死んだらどうするの』
「既に結構死んでるだろーが…。特に伊吹！お前は苗字を聞いてそこからなんでオットセイになるんだよ！しかも間違ってるのに伝わってるし！」
「あっそうだよ！志摩ちゃんと一緒とかすごくない？？こんな近くで同じ苗字とかさ！！どんな漢字書くの？？」
奇跡の馬鹿で良かった。心の底から安堵した瞬間だった。なんとか誤魔化しきれないか、取り敢えずはAを帰すまででも。
「あー、そうだねースゴイネー、まぁだからこいつのことはだからAさんって呼んでやれば…」
『そりゃまぁ一未とは夫婦だし…紛らわしいから旧姓でも良いよ？』
「言っちゃうよね〜…」
【夫婦】だし。
伊吹は、その単語が聞こえた瞬間に大袈裟な程に目を見開いて後ろへと数歩下がる。その様を不思議そうに眺めるA。妻帯者だと告げてなかったことを知らなかったのだからまぁ仕方ない。彼女に責は無いし、隠してた訳では無いから俺にも無い。そもそも言う義理もない。
「…聞いてない！！！！！」
「…聞かれてないから？」
だから取り敢えず騒ぐこいつを黙らせる方法から考えなくてはいけないわけだが、Aは素知らぬ顔で『知らなかったのかぁ〜』なんて笑いながら勝手にコーヒーを淹れ始めた。
「てか志摩ちゃん奥さんいるふうに見えない！！うふふってない！！」
「だーかーら、うふふっているって言うのが抽象的過ぎてわかんねぇんだっつーの」
『うーん、一未はほら、うふふっていうかほわわってする感じかなぁ』
「いやお前もなんで伝わってんの？さっきからなんなの？？」
馬鹿と天才は紙一重とはよく言ったものだったのかも知れない。そんなことを身を以て体感したくは無かったけれども。
『一未、とりあえずご飯食べたら？伊吹くんも』
「…あぁ、もうどうでもいい、腹減って頭働かないわ」
「ご飯…？あっ、そう言えばもうすぐ昼じゃん！朝飯も食ってないのに〜！」
『他人の作ったもの苦手じゃなければどうぞ。今日から新しい相棒さんとだって聞いてたから２人分持ってきてあるから』
「えっ、きゅるきゅるな上に優しくてほわほわなの…？志摩ちゃん狡くない…？？」
「狡くねーよさっさと食え」
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Satokusa(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます。亀足更新ですがゆるりと楽しんで頂ければ幸いです。 (2020年10月30日 1時) (
レス) id: d062a6dbf1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - アンナチュラルとコラボ。どちらも好きな作品で志摩さんの奥さん！お話凄く気に入ってます。更新楽しみにしています。 (2020年10月28日 6時) (レス) id: 9070337cc8 (このIDを非表示/違反報告)
Satokusa(プロフ) - すさん» 失礼しました。ずっと変換ミスってますね…訂正致しました。ありがとうございます。 (2020年10月15日 22時) (レス) id: d062a6dbf1 (このIDを非表示/違反報告)
す(プロフ) - 初めまして。しまの"ま"は麻じゃなくて摩ですよ！ (2020年10月15日 7時) (レス) id: 5fe99a0fc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Satokusa | 作成日時：2020年10月14日 1時
