IMPROVE_11 ページ27
手を引かれてたどり着いた芝浦所の駐車場。そして目の前にあるのは驚きの緑色と、嬉々とした笑顔が眩しい伊吹の顔。
「じゃーん！！これが俺らの愛車、メロンパン号でーす！！」
『わー…なんの比喩でもなくメロンパンだったびっくりして目が覚めた』
「…事の経緯は中で説明してやるから取り敢えず乗れ。お前は後ろな」
『はぁい…え、どこが開くの？』
経緯はまぁ、何となく察しはつく。だけれど二人のテンションにここまでの差をつける何かがあるのだろうか。少し、いや割と面食らいながらも言われた通りに後ろに乗ろうとするが、所謂後部座席に繋がるドアが無いのだ。一未はさっさと助手席に座っているし、困っているとすぐ隣から伊吹の声がして車の後ろへと手招きされる。
「まぁじで後ろ側が開くの！こっちこっち、段差高いから気を付けてね？お手をどーぞ？」
『わぁありがとう伊吹くん。あ、でも中はちゃんと警察車両だ』
「おま、伊吹勝手に触んな」
「え、志摩ちゃんそういうとこ気にすんの」
『へ〜、意外』
「うるせぇよ！結託すんな！！」
そして、不機嫌になってしまった一未を宥めてから聞いた話はやはり想像と対して差異は無く。驚きポイントとしてはこれが張り込み車両だった点のみだ。張りこめるか？目立っだろ。という言葉は飲み込んで、一未の肩をぽん、と叩いてあげた。
─どんまい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 314人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Satokusa(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます。亀足更新ですがゆるりと楽しんで頂ければ幸いです。 (2020年10月30日 1時) (
レス) id: d062a6dbf1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - アンナチュラルとコラボ。どちらも好きな作品で志摩さんの奥さん！お話凄く気に入ってます。更新楽しみにしています。 (2020年10月28日 6時) (レス) id: 9070337cc8 (このIDを非表示/違反報告)
Satokusa(プロフ) - すさん» 失礼しました。ずっと変換ミスってますね…訂正致しました。ありがとうございます。 (2020年10月15日 22時) (レス) id: d062a6dbf1 (このIDを非表示/違反報告)
す(プロフ) - 初めまして。しまの"ま"は麻じゃなくて摩ですよ！ (2020年10月15日 7時) (レス) id: 5fe99a0fc6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Satokusa | 作成日時：2020年10月14日 1時
