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緩やかに流れる時間。テレビはつけない。食事中に話すことは事件絡みではない仕事中のなんてことは無い日常のこと。例えば今日なら。


「そういや昨日…一昨日?、陣馬さんがうどん茹でたんだけど」
『あ、機捜うどん?』
「そう。でも機捜本部にシンク無いんだよ」
『…え、どうしたの?』
「…窓開けるじゃん?俺がザル持って、こう…」
『やったの?!窓から?!危ないな〜何やってんのさ…』
「いやほら、新人にはちゃんと機捜うどん食わせないとダメだ!って陣馬さんが言うから?」
『一未は止めなきゃダメだったでしょ、確実にそれダメだったでしょ。桔梗さんにバレて怒られてもしーらない』
「やっぱAもまずいと思います?」
『確実にまずいと思います。小麦粉たっぷりのお湯なんてどっかに掛かったらベタつくしそもそも熱湯とか危ないでしょ』
「返す言葉もありません」


こんな風に。Aはそれを楽しそうに聞いて、コロコロと表情を変えて笑う。
Aが話す時には、ラボで食べた甘いものが美味しかった話や同僚の合コン改め異性間交流会だかの話。夫婦揃って濃い仲間と仕事をしているせいかこの手の話題が尽きることは無い。


『あ、今日は当番だよね!』
「うん。明日帰る」
『あいあーい』


ご馳走様。と揃って手を合わせたらさくさくと片付けをしてお互い自分の準備へ動き始める。食事の時間は、2人がのんびりと話が出来る数少ない貴重な時間だ。
服を着替えて、寝癖だけ直して。
ふと時計を見れば8時になるかどうかの時間だ。


「A、そろそろ」
『はぁい、あとピアスつけたらおっけー』


準備を終えて出てきたAは、いつも化粧を殆どしない。申し訳程度に叩いたファンデーションとやらと口紅だけ。今日はシンプルなオフホワイトのツーピースのようだけれど、顔が良いって凄い。これ確か上下で3000円しなかったとか言ってた気がしたのにハイブランド宛らの着こなしに見えるのだから不思議だと思う。


「…行くか」
『?うん』


うっかりじっと見つめてしまった俺を特に見咎めるでも無く、きょとんとした顔で頷いて共に家を出る。勿論、Aはお気に入りのヒールを履いて。
そして家の最寄り駅まで彼女を送って、駅を通り過ぎて分駐所へ行くのがお決まりのスタイル。


夫婦の朝のルーティン。

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設定タグ:志摩一未 , MIU404 , アンナチュラル   
作品ジャンル:恋愛
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Satokusa(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます。亀足更新ですがゆるりと楽しんで頂ければ幸いです。 (2020年10月30日 1時) (レス) id: d062a6dbf1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - アンナチュラルとコラボ。どちらも好きな作品で志摩さんの奥さん!お話凄く気に入ってます。更新楽しみにしています。 (2020年10月28日 6時) (レス) id: 9070337cc8 (このIDを非表示/違反報告)
Satokusa(プロフ) - すさん» 失礼しました。ずっと変換ミスってますね…訂正致しました。ありがとうございます。 (2020年10月15日 22時) (レス) id: d062a6dbf1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 初めまして。しまの"ま"は麻じゃなくて摩ですよ! (2020年10月15日 7時) (レス) id: 5fe99a0fc6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Satokusa | 作成日時:2020年10月14日 1時

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