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─鳥の囀りが聴こえた。深い深い眠りから覚め、薄らと瞼を開けば締め切ったカーテンの端からは光が溢れている。
私は、目覚ましよりも数分早く目が覚めてしまう性質だ。これは昔から変わらない。その証拠とばかりにベッドサイドに置かれたスマートフォンに手を伸ばして確認した時刻は6時55分。ぐっと力を入れて身体を伸ばして解していく。睡眠で固まった筋肉は冷えきっているし、唐突に動かすことは得策ではないからだ。
『…赤ちゃんか？ベイビーなのか？』
気付くと身体に回されていた腕に、くるりと身体の向きを変えてみれば、すやすやと眠る一未の姿。安心しきったその表情は子供のようで。10も歳上だなんてとても思えないというのに。
思わず込み上がる笑いを我慢せずにくすくすと口許を緩ませながら、ゆっくりと彼の肩を揺する。
『かず…、かーずーみっ』
「…ん」
『目覚まし煩いから止めたからね？声掛けたからね？』
「…わかった」
『ん、先起きてるね』
トントンと肩を叩いて、声を掛けた途端に寄ってしまった眉間の皺を伸ばしながら声を掛けた。まぁまだ寝ぼけ声だけれど、掠れた甘いこの声が私は堪らなく好きだ。
暖かい布団と彼の腕の中に少しの心残りを置いて、寝室を後にする。
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Satokusa(プロフ) - 瑠璃さん» ありがとうございます。亀足更新ですがゆるりと楽しんで頂ければ幸いです。 (2020年10月30日 1時) (
レス) id: d062a6dbf1 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - アンナチュラルとコラボ。どちらも好きな作品で志摩さんの奥さん！お話凄く気に入ってます。更新楽しみにしています。 (2020年10月28日 6時) (レス) id: 9070337cc8 (このIDを非表示/違反報告)
Satokusa(プロフ) - すさん» 失礼しました。ずっと変換ミスってますね…訂正致しました。ありがとうございます。 (2020年10月15日 22時) (レス) id: d062a6dbf1 (このIDを非表示/違反報告)
す(プロフ) - 初めまして。しまの"ま"は麻じゃなくて摩ですよ！ (2020年10月15日 7時) (レス) id: 5fe99a0fc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Satokusa | 作成日時：2020年10月14日 1時
