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einundzwanzig Kaiser ページ23

「チョロすぎて心配だぞA〜」


ラグで丸まって眠るAの傍にしゃがみこみ、目元に掛る前髪を払う
普段じゃ考えられない程あどけない顔で、警戒心の無さにため息が出る

上半身裸になれば多少のリアクションが見れるかとおもったが何の反応もないのはつまらん

Aを抱き上げてベッドに寝かせる


当初は食事をしてちゃんと自分の家に帰るつもりだった。確かに糸師冴の件が誤報だったと知って酒を煽ったのは事実だが、あんな程度じゃ酔えるわけが無い。それをわざわざ酔ったフリまでしてAの家に来たのはノアからの電話があったから


どうやら明日から行く青い監獄にAも招集されたらしい。何故かは知らない。
ただ日本の奴からそういう指示があったという

それを一からAに説明するのも面倒で、どうせ空港に行く時俺を拾わなければならないならそのまま連れて行けばいいと思った
Aのことだから断る事はしないだろ



「ネスか?」


《はぁい》


「明日俺の家にある荷物を持ってから迎えに来てくれ。住所は後で送る」


《Aの家ですか?》


「あぁ」


《ふふ、あのどんだけ飲ませても酔わないカイザーが酔い潰れたなんていうから何事かと思ったけど、やっぱりフリだったんだ》


「バレるかと思ったが案外チョロくてな」


《へぇ。そこまでして何でAの家に?ついに手でも出す気ですか?》


「まさか、外堀から埋めるさ。Aも明日日本に連れてく」


《青い監獄に?》


「ノアからそう連絡が来た。詳細は知らん」


《あらら、潔世一の関係ですかね》


「さぁ。まぁそういう事だ、明日は頼んだぞ」


「わかりましたよカイザー。良い夢を」



ネスは察知能力が高くて助かる
実際は住所も酔わない事だって知ってる。これでもし履歴から一番上にあるノアなんかに電話をされていたら俺の計画は全て台無し
何ならそこら辺に捨て置けとでも言われそうだ



「…日本人は童顔だな」



すやすやと眠っているAの額にキスを落とし、一枚写真を撮ってSNSへとアップした
ここまで牽制すれば誰も近付いてこないだろ

瞬く間にイイネが押されていくのを眺めながら眠りについた








_________Mein(俺の)

zweiundzwanzig→←zwanzig



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馬の骨(プロフ) - 深澄さん» コメントありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです! (2023年3月13日 21時) (レス) id: d89792b31d (このIDを非表示/違反報告)
深澄(プロフ) - 楽しく読ませていただいてます!めちゃくちゃ私好みの小説ですw素晴らしい作品をありがとうございます! (2023年2月27日 0時) (レス) id: c06de4bc68 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:馬の骨 | 作成日時:2023年1月31日 11時

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