vierzehn isagi ページ16
「うわっ、通知えぐ」
日本代表との試合の翌日から2週間、俺達には休みが与えられた
スマホも久しぶりに返ってきて開けてびっくり、通知の嵐
多田ちゃんとか部活仲間からのメッセージがあるなか1番多かったのはAからのもので
ノアの大量の写真と、試合の感想がこと細かく書かれていた
出来るなら直接会いたかったけど母さんたちに聞けば、翌日の朝イチの便で帰ったらしかった
「にしてもさ、潔の幼馴染みすげー事になってんな」
「…え、どういうこと？」
「知らねぇの？」
千切と蜂楽と東京で羽を伸ばそうと集まっていた
そんな時徐ろに口を開いた千切の言葉に思わず耳を疑った
ほら、と見せてくれたスマホの画面を蜂楽と覗き込むと俺の横断幕を持ったAの写真と共に【青い監獄美人サポーター】とネットニュースになっていた
「おいおいマジか…」
「あー、お姉さん美人だったもんね」
「更にさらに」
千切はまたスマホをいじり再度こちらに見せてきた画面には【糸師冴 試合後にホテルで密会！？】【マネージャー公認か】という記事
糸師冴と顔は隠されているがAと思わしき人物がホテル前にいる写真が載っていた
「え！？糸師冴！？」
「わお、マジで？」
「これガチ？」
「え、それは聞いたこと無かったけど…」
自分のスマホで調べれば糸師冴の件はネットニュース一位にあがっていてた
そりゃAはモテた。贔屓目なしにめちゃくちゃ
勉強は出来るし容姿端麗、完璧と見せかけて運動音痴なのがギャップらしく学校ではよく告白されていた
でも今までAに彼氏がいたことはない
『よっちゃん以外は興味が無い』と豪語していたから。何人から恨まれてきたことか
ドイツ行ってなんで糸師冴？？
しかもAの好みは可愛いタイプじゃなかったか、海外で好み変わった…？
「潔選手、今の心境をどうぞ！」
「なんか、喜ばしいことなんだろうけど、すげー...複雑」
「でも潔的には好きって感情はないんだろ？」
「いや、ほらさ...なんていうか、自分を1番に考えてくれてた人が違う人のところ行っちゃうのって、複雑っていうか、」
「寂しいんじゃない？」
「あー...それかも」
蜂楽に言い当てられた感情は思いのほかすんなりと胸に落ちた
Aに来てくれたことへの感謝とおめでとう、とメッセージを送った
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馬の骨(プロフ) - 深澄さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けると嬉しいです！ (2023年3月13日 21時) (
レス) id: d89792b31d (このIDを非表示/違反報告)
深澄(プロフ) - 楽しく読ませていただいてます！めちゃくちゃ私好みの小説ですw素晴らしい作品をありがとうございます！ (2023年2月27日 0時) (レス) id: c06de4bc68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：馬の骨 | 作成日時：2023年1月31日 11時
