始まりの動 ページ8
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窓枠に腰を下ろし、目線が僕よりも頭1つ分くらい高くなる。
「見たんだね、それ」
「……本当は、これを僕に見せようとしてた？」
「そうだね、だって最愛の人に別れを告げないだなんて馬鹿げてる。本当はみんなにも別れを告げたいけれど、あまりにも時間が無さすぎる。
……私はいまから“
月がよく似合う女性だった。それをバックに、彼女の絹のような髪はつやめき、鮮やかに見せてくれる。唇を潤したリップは月光を反射して輝く。決して派手に見せず、それでいて艶やかで儚く魅せるのが本当に上手かった。
逃れられない運命、助けて、死にたくない、別れたくない、離れたくない、嫌だ……
赤裸々な思いが乗せられたそれを、僕は助けられないのだろうか。……それだけは嫌だ。
「なんで僕達に言ってくれなかったの、あんなに書き殴って、暴れられないくらい窮屈だったかな、そんなに信用に欠けることをしてたかな……」
「違う、違うわ！そんなことない、私が片付けないといけないの、……時間だわ」
「どういうこと……待って、A！」
「……さよなら、愛しい人」
彼女は涙を流しながら後ろに倒れ、そのまま気配は感じられない。下を覗いても一切人影も何も見えなかった。
━━━━━━━━━刹那、ドアを開ける音がした。
「ソウ、いまモモさんから連絡があった。万理さんが特殊任務に行くらしい、援護がいるって！それで、その援護にAが……」
「どこなんですか、特殊任務の場所は！」
「わからない、……八乙女からだ。“逃したターゲットを討ちに行く”……？おいソウ、待てって。説明しろ！」
「説明なんてしてる暇ないんです！Aは、彼女は……！！」
「ミツ、全員起こせ！社長も呼んでくれ、はやく！」
僕を抑えながら三月さんのドアを叩きそう叫ぶ。
これは仲間を賭けたひどく愚かな戦争だった。
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月詠(プロフ) - 紫月さん» 紫月さん、コメントありがとうございます！どこかでお見掛けしましたね、そういえば＾＾ 私も貴女の小説が好きです。まだ女々しい逢坂壮五ですが、頑張ってもっと素敵にしていきたいです。お互い、頑張りましょうね…！！ (2017年1月29日 18時) (
レス) id: 98d4e76db1 (このIDを非表示/違反報告)
紫月(プロフ) - 素敵な逢坂壮五をありがとうございます…(？)あの、この作品大好きなので更新待ってます、頑張ってください！！ (2017年1月29日 10時) (レス) id: 2a5ad171db (このIDを非表示/違反報告)
しゃーむ(プロフ) - 絶対値さん» 楽しみにしていますね^o^絶対値さんを見習って文才、ふふ、増やします…ふふ(・ω・) (2017年1月29日 9時) (レス) id: 3c4a9a3ade (このIDを非表示/違反報告)
絶対値(プロフ) - しゃーむさん» こっこんにちは……！！コメントありがとうございます、励みになります；；文才はね、ふふ、増やせますよ……ふふ…………長い間更新も返信もせずで申し訳ないです(；＿；)これからもよろしくお願いします（*＾＾*) (2017年1月29日 1時) (レス) id: 90121d8cec (このIDを非表示/違反報告)
しゃーむ(プロフ) - こんにちは(^^)素晴らしい文才で、尊敬しております。ストーリーも大変興味を惹かれるものです。ずっと応援しています。完結よろしくお願いします(*^^*) (2017年1月10日 15時) (レス) id: 3c4a9a3ade (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月詠 x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年1月5日 2時
