黒い感情の流動 ページ7
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「……？」
部屋を捜索しているとあるものを見つけた。確かに日記だけれど、“見るな”と乱雑な文字で書かれている。
【20XX年 3月25日】
初めて壮五と話した日。拾われものの私に誰よりも優しくしてくれて、天使のよう。
あの暴力団よりもずっと待遇も良くて、いっそ住むのならここがいい。それを言うのは、逃れられない運命を片付けてからだ。
これは、彼女が初めて小鳥遊さんに連れて来られた日。自然と笑みが零れた。
“逃れられない運命”が少し気になる。
【20XX年 5月28日】
壮五の誕生日。何もしてやれないけど、せめて日頃の感謝は伝えたくて渡したお菓子は突き返された。悲しい、何を間違えたんだろう。自分の心を折られた気分だった。……三月さんに教えて貰ったクッキーの作り方、無駄にならないようにしよう。
よく仕事の途中で貴婦人から誘惑のようにいただく高級菓子を断っているうちに、彼女のも断っていたことを思い出した。
【20XY年 1月26日】
初めての壮五と私だけの仕事。すごくドキドキした。彼が近いこと、2人の仕事が初めてなこと、相まって程よい緊張感で挑めた。運命のうちの訓練はここで役に立ってよかった。
また出た“運命”というワード。それが一体なんなのか、のちのちわかることも気に留めずページを進めた。
【20XY年 3月20日】
壮五とそれとない関係になった。身体を重ねた。なかなかいいけど疲れる、次の日に休暇を入れてよかった。すごい、声が出ない。
【20XY年 5月28日】
今年はちゃんと受け取ってもらえた。休暇が被ることも仕事が被ることもないから貴重だった。白くて細くて、骨みたい。折れそうで怖くてずっと枕ばっかり握ってたら「僕の手握ってくれないの」って必死に見てた。ひたすら可愛くて悶えた。
次のページにめくる前に見えた黒い濃い跡。なんの気なしにめくると、壮絶だった。
助けて
助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて助けて
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない
別れたくない、離れたくない、嫌だ、嫌だ……
そこで日記は途切れていた。
「……見たんだね、壮五」
「なっ……！？」
そこにはAがいた。
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月詠(プロフ) - 紫月さん» 紫月さん、コメントありがとうございます！どこかでお見掛けしましたね、そういえば＾＾ 私も貴女の小説が好きです。まだ女々しい逢坂壮五ですが、頑張ってもっと素敵にしていきたいです。お互い、頑張りましょうね…！！ (2017年1月29日 18時) (
レス) id: 98d4e76db1 (このIDを非表示/違反報告)
紫月(プロフ) - 素敵な逢坂壮五をありがとうございます…(？)あの、この作品大好きなので更新待ってます、頑張ってください！！ (2017年1月29日 10時) (レス) id: 2a5ad171db (このIDを非表示/違反報告)
しゃーむ(プロフ) - 絶対値さん» 楽しみにしていますね^o^絶対値さんを見習って文才、ふふ、増やします…ふふ(・ω・) (2017年1月29日 9時) (レス) id: 3c4a9a3ade (このIDを非表示/違反報告)
絶対値(プロフ) - しゃーむさん» こっこんにちは……！！コメントありがとうございます、励みになります；；文才はね、ふふ、増やせますよ……ふふ…………長い間更新も返信もせずで申し訳ないです(；＿；)これからもよろしくお願いします（*＾＾*) (2017年1月29日 1時) (レス) id: 90121d8cec (このIDを非表示/違反報告)
しゃーむ(プロフ) - こんにちは(^^)素晴らしい文才で、尊敬しております。ストーリーも大変興味を惹かれるものです。ずっと応援しています。完結よろしくお願いします(*^^*) (2017年1月10日 15時) (レス) id: 3c4a9a3ade (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月詠 x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年1月5日 2時
