I want to love you !!!!! (ページ7)

今日:13 hit、昨日:8 hit、合計:47,178 hit

＃06「馬鹿」ページ7

・

「内海は、バカだよ。とんだ馬鹿野郎・・・人の気も知らずに」

『新海・・・』

「俺は、お前が心配なんだよ・・・誰かに取られるじゃないかって。毎日ハラハラしてる・・・俺じゃ・・・ダメなのか？俺じゃお前を支えられないか？」

そんなことないんだよ。そう言いたいのにうまく言えなかった。新海には、いつだって救われてきた。私が、救命で藍沢達に救われてきたのと同じぐらい・・・いや、それ以上。手術の時だって、患者と衝突した時だって。優しく隣に寄り添ってくれた。

『支えられっぱなしだよ・・・お前には』

「え・・・？」

『今の私だったら・・・、この先絶対新海の足手まといになる。想像できるんだ。新海は、優しいから。優しいから、これから私と何かで優先順位をつけられなくなってくる。それが、嫌なんだ。新海は、いつだって良い医者あってほしい・・・から』

「内海・・・」

『明日、必ず・・・返すから』

「おう・・・」

新海が、あんなに動揺してる姿、初めて見た。余裕綽々で、いつも落ち着いてるのに。そう言う私も私で、あの時冷静ではいれなかった。新海を少しでも意識してしまった自分に動揺した。あんなストレートに思いみたいなのをぶつけられて、動揺した。あいつ前で、プライベートな話をするときは、いつも通りに行かない。

『バカだよ、私は・・・ホント』

いつでも、人を傷つけるんだ。

next