＃03「久しぶり」 ページ4
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「今日付けで救命に配属になった、内海先生だ。藍沢と同じ脳外科からだ」
『久しぶりにフライトドクターをするとのことなので、より気を引き締めて臨みたいと思います』
＿＿＿＿『もしかしたら、・・・またどこかで会うかも』
私は、内海先生のエレベーターで言った言葉を思い出した。その時は、黒のスクラブを着ていて、内海先生本人は気付いていないが、彼女は気まずい時に首元、手首を触る仕草をする。その時も、彼女はそれをしていた。おそらく、私と偶然居合わせた時には、もう決まっていたのだろう。
「本当に・・・一緒に仕事することになったね」
『そうね・・・、あの時にはもう異動辞令が出てたから・・・ちょっと気まずかったんだよね。まぁ、今はもう割り切ってるし、それに昨日めちゃくちゃ疲れる送別会もしてくれたし』
「それって、脳外科の先生？」
『うん・・・二度と会えないわけでもないのよ？どうせコンサルですぐ来るって言うのに』
いつでも、彼女は嬉しそうにため息をつく。藤川先生がふざけたことを言っても、冴島さんがそれに反論していても、半ば呆れながら、ホント平和よね、と俯瞰的になってため息をついていた。
『白石先生？また考え事？』
「いや、内海先生って、いつも嬉しそうにため息つくなぁ〜って」
『まぁ、ホントに嬉しんだと思うよ』
ホントは送別会も楽しかったし、と付け足した。仲良く談笑している時にホットラインが入る。
「ドクターヘリ出動要請です」
『今日からだよね？』
「うん、よろしく」
内海先生の背中は
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作者名：少年A | 作成日時：2019年9月10日 21時
