I want to love you !!!!! (ページ15)

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＃14「いつでも」ページ15

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「内海！？」

『新海・・・』

「お前・・・」

『今回は、ぶつからないようにした。偉いだろ・・・ッ？』

気づいた時には、内海を抱きしめていた。内海を安心させるため、何より。

『・・・ッ、・・・ッ！』

誰よりも人前で涙を流すことが苦手な内海を存分に泣かしてやるため。

「お前は、成長した・・・大丈夫だから。な？」

『ホント・・・ッ？』

「うん、ホント」

こうして、少しでも俺を頼ってくれる内海がとてつもなく愛おしい。

「やっぱりここか」

先帰ってると藍沢に言い残して、内海は医局に戻っていった。

「よ、藍沢。救命で何かあったか？」

「自殺の疑いで今ICUで眠ってる患者がいる」

「やっぱ、そんなことだと思った。あの内海が自分でトラブルを避けるなんて、これぐらいしかないか」

「まぁな。アイツ自分で降りて、自分で責めてた」

「ホント、どこまでも不器用なんだから」

「新海」

「どうした？」

「内海の癖、移ってるぞ」

「・・・これは、いけないね」

いつもみたいに笑ってやり過ごしたが、正直、今相当焦った。内海は、どんな時でもホント、と念を押す癖がある。確か脳外に来た時にはもうその癖はあったはず。

「内海が苦しそうにしてたら、お前が助けてやれ。もう俺の仕事じゃない」

「フッ、なにそれ」

「そのまんまだ」

そう言って、藍沢は救命に戻っていった。

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