I want to love you !!!!! (ページ11)

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＃10「医者として」ページ11

(※過去パート)

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「アンタは悪魔よ！！主人をこんなにして・・・」

『申し訳ありませんでした・・・、治療をした私の責任です』

「アンタは、家族をこんなにされてないから分からないのよ！」

『本当に申し訳ありません』

内海は、ICUで亡くなった患者の家族に頭を下げていた。本当は、医者にそのようなことをする義務はない。それに、内海はあの患者の治療を一生懸命していた。もう瀕死であとわずかのところを救ったというのに。家族が帰っていくのを見て、内海が外に出るのが見えた。

「内海・・・！」

『見てた？・・・見てたよな・・・情けないよ、救えなかった自分が。惨めで、小さく見えた』

「そんなことない。アンタは、もう助からないって言われていた命を繋いだんだよ？」

『でも！・・・死なせたら、死なせたら救った意味なんてないんだよ・・・ごめん、一人にさせてくれ』

私は、内海を止めることができなかった。

いつだって、

＿＿＿＿『これぐらいできないのはどうなんだ』

＿＿＿＿『人の命は、儚い。だからこそ誰かの救いが必要なんだ』

＿＿＿＿『緋山、お前専門産婦人科だよな？この患者の中には胎児がいるんだ。あいにく私は、産婦人科じゃないんでね。専門医のお前に救ってほしい』

私を励ましてくれた。確かに物言いはキツいし、トゲでしかない。でも、私に任せて、より多くの人を救おうとしたり、いつだって、最善の方法を見出して、私を頼ってくれた。本当なら、ライバルの功績なんて邪魔でしかないのに。

「命ヲタクが・・・」

私は、改めて内海の凄さを思い知った。

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