第51話 ページ1
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とんでもない目覚め方だな と、枕元にあった水浸しのタオルを手に桶の中に戻した。
急いでディアンヌから乾いたタオルを用意してもらい、桶と交換してもらう。粗方髪を乾かすと、ルノアールは桶の中に入れた。
「もしかして怒ってる……？」
持っている桶にすこしばかり力を入れ、様子を伺うように怯えた表情するディアンヌに、左手で優しい手つきで頭を撫でてやる。
「…！」
「ありがとう、看病してくれて。助かった」
「…っ……うわあぁん！ ルノ優しい！ 大好き！！」
ガバッ と思いっきり胸に飛び込むと、そのままルノアールはバランスが崩れベッドに倒れるが、ディアンヌは構わず犬のように擦りつく。
抵抗しようとしたけれど、小さくなっても力は強いようですぐに諦めたが、代わりに一言言葉をかけた。
「あんまり抱き付いてると、王女様が危ないんじゃないか？」
「……あ！ そ、そだね！」
押し付けていた豊満な胸が離れるが、ルノアールから離れようとせず馬乗りのままリボンを捲り、エリザベスに 大丈夫？ と声をかけた。すぐに 大丈夫よ と返事が返って来たのをホッとし、ディアンヌはルノアールに顔近づける。
「体調はどうなの？ 痛い所とかない？」
「ああ。少し顔が痛いけど」
「うﾞっ、もう意地悪しないでよ〜！」
猫みたいな声を出しながら、胸に ポカポカ と軽く何度も叩き付けるディアンヌに、ルノアールは右拳を受け止めた。
「ほら、ベッドから離れろ」
「……はぁ〜い」
渋々と跨がるのを止め、ルノアールから離れた。
自分も体を起こしベッドから立ち上がると、窓から差し込む光に視線がいき、目を細めながら何kmかある小さな町を見つける。
「そうだ、団長達を驚かせに行かない？」
よほど小さくなった事に嬉しいのか、ディアンヌは無邪気な顔で聞いてきた。ピクッ と、一瞬ルノアールの眉が動いたのだが、特に大きな反応見せず無言を貫く。
「今日は年に一度の喧嘩祭りなんだって！ 賑やかなんだろうな〜。……あーあ〜」
わざとらしく聞こえるのは気のせいでは無いだろう。
要はルノアールの容態も良くなって、食材集めも終わったからディアンヌは暇なだけである。
顔を合わせ無いよう景色を見ながら沈黙をしていたが、このまま駄々こねられて物を壊されるのも面倒だと思ったのか、ルノアールは湿った髪を掻きながら彼女に目を向けた。
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ぽえたた(プロフ) - コメント失礼します。この作品はもう更新されませんか、、？大好きな作品なので続きがとても気になります！ (6月13日 20時) (
レス) id: 2d9b4da083 (このIDを非表示/違反報告)
焼き鮭(プロフ) - 凄く面白いです！続き待ってます！ (2022年11月19日 23時) (レス) id: 64769613b0 (このIDを非表示/違反報告)
古都(プロフ) - 続きをいつまでもお待ちしております。 (2022年9月14日 23時) (レス) @page10 id: 3a7d61f519 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しく思います。楽しみに待ってます。 (2021年11月20日 16時) (レス) id: e9f0e4b4b1 (このIDを非表示/違反報告)
だんご - お、終わり…？ (2019年8月8日 9時) (レス) id: d20d94dd05 (このIDを非表示/違反報告)
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