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『あ、梓さん…』
困惑して見つめる。
「全くもう…。開店にしましょうか」
『はい!では、こちらにどうぞ』
「Aちゃん!ごめんね、迷惑かけちゃって…」
『いえ、大丈夫ですよ』
うん、モーニングもできていたし。
・
「ああ!まただ…」
梓さんが声をあげた。
見ると、やはりケーキが崩れていた。
『うーん…。やっぱりクーラーが壊れちゃってるんですかね…』
「どうしたの?」
小さな好奇心旺盛の名探偵がいらっしゃった。
「最近朝来ると、昨夜作った安室さんのケーキが崩れちゃってるのよ…」
『もうパウンドケーキとかにしちゃいますか?クリームをのせないやつに…』
「うーん…でも…このケーキがお客さんに好評なのよね〜」
そうですよね…
コナンくんは何かを考えるようなそぶりをしたあと、学校へ行った。土曜授業らしい。
・
「えぇ〜!ケーキ食べれないのかよ!」
コナンくんのお友達のがっかりした声が響いた。
「ごめんなさいね…」
「そんなぁ〜〜!」
業者さんを呼んでも、クーラーに問題はなかったらしい。じゃあどうして…?しかも不定期に…
「じゃあ、俺たちで解決しようぜ!なんて言ったって俺たちは…」
「「「少年探偵団だからな!」」」
少年探偵団?
コナンくんが呆れた顔をしてる。
「あの子たち、探偵をしているみたいですよ」
こっそり安室さんが教えてくれた。
それにしてもこの街、探偵多いですね…
どうやらあの子たち曰く、このケーキを妬んだ人の犯行らしい。
子供たちに説得されたのか、コナンくんが
「この店に防犯カメラつけてもいい?」
防犯カメラ?!
『そんなにしてくれなくても大丈夫ですよ?これはお店の問題ですから…』
「ええ…」
「このお店の鍵をこじ開けた後はありましたか?」
『無かったと思いますよ?』
「「「じゃあ…」」」
子供たちの視線が梓さんに向いた。
「…あれ?もしかして疑われてる?」
みたいですね。
それからしばらくして、コナンくんたちは帰っていった。
「Aちゃーん!なんで私が疑われるの〜〜〜!」
泣きつく梓さん。なほすみきよを思い出します。
『ま、まあまあ…。でも、不思議ですよね…』
ほんと、不思議。
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はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (2月15日 14時) (レス) @page40 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
霞(プロフ) - めちゃくちゃ続き気になります!更新待ってます! (8月14日 20時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
ハス - それぞれの正義を掲げ、進んでいく人たちがもう本当にかっこいいです!いつ続き出るかなと、毎日楽しみにしております。頑張ってください!! (8月7日 15時) (レス) @page40 id: 45098ead67 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています🥰 (2023年4月28日 11時) (レス) @page40 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 初めまして!ユナと申します! 小説を読まさせてもらいました!とても面白いです!続きの展開が気になります!更新頑張って下さい♪ (2022年12月12日 19時) (レス) @page40 id: 2353c44e43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なべちゃん | 作成日時:2020年7月22日 11時