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ある日の放課後、ポアロにて________


「ウチら4人で女子高生バンドやろ!」

…はい?

バイト中に呼び止められて言われた衝撃発言。

『ど、どうして急に?』

園子さんによると、映画のガールズバンドに影響されたらしい。

思わず遠い目をする。

文化祭の忘れもしないあの悲劇。ハイカラ バンカラ デモクラシーはもはや伝説だ。


「年末、この米花町でやるカウントダウン演芸大会に出場して、優勝をかっさらうのよ!」

えええ…。

園子さんはドラム、蘭さんはキーボード、世良さんはベースをやるらしい。

「Aちゃんはギターね!」

それは困る。夜は担当区域の見回りに行かなくちゃいけませんし…

『わ、私は遠慮します。やったことないですし…』

「えええーーー」

ご、ごめんなさい…

すると

「梓さん!テーブルの上拭いておいてくれます?」

「あ、はい!」

梓さんと安室さんが来た。…嫌な予感がします。


「ギターいたーー!」

あああ…

聞くとその映画のギターの子が偶然にも梓っていう名前だったらしい。

「で、でも私ギターとか触ったこともないし…。そもそも高校生でもないし…。」

「そんなの帝丹高校の制服着ちゃえば分かんないって!梓さんってわりとロリ顔だしさー♡」

ロリ顔…

「で、でもギターって難しいんじゃ…だったらAちゃんの方が…」

『いや梓さん、私も本当にやったことなくて…。そんなに器用じゃないですし…』

「じゃあAちゃんやってよ!大丈夫だって!ちょっと練習すればすぐ弾けるようになるよ、ジャジャジャジャーンって!」

いやそんなわけ…

「んじゃ弾いてみろよ。」



「え?」

バンドメンバーらしき人が話しかけてきた。

当然、園子さんは習ったことがないから弾けるわけがない。

「なんだ出来ねぇじゃんよ!」

「弾けねぇのにナマ言ってんじゃねぇよJKがよぉ!」

汚い笑い。

園子さんは涙目になっている。

なんて陰湿な。イラッとして声をかけようとすると、

「大丈夫ですよ…」

誰かに囁かれた。

見ると

「貸して」

安室さんがギターを持つところだった。

そして安室さんはプロも顔負けの演奏をした。さっきの人たちも呆気に取られている。


「まあ、この子たちもちょっと練習すれば…これくらい弾けますよ。」

「園子さんも、ビッグマウスはほどほどに…」

…初めて安室さんをかっこいいと思いました。


(まるで魔法使いみたいですね…)

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はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (2月15日 14時) (レス) @page40 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めちゃくちゃ続き気になります!更新待ってます! (8月14日 20時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
ハス - それぞれの正義を掲げ、進んでいく人たちがもう本当にかっこいいです!いつ続き出るかなと、毎日楽しみにしております。頑張ってください!! (8月7日 15時) (レス) @page40 id: 45098ead67 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています🥰 (2023年4月28日 11時) (レス) @page40 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 初めまして!ユナと申します! 小説を読まさせてもらいました!とても面白いです!続きの展開が気になります!更新頑張って下さい♪ (2022年12月12日 19時) (レス) @page40 id: 2353c44e43 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なべちゃん | 作成日時:2020年7月22日 11時

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