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(さっきよりも強力だ…)

まだ微笑みを崩さず、飄々としているA。

『私と仲良くするのは無理なようですね。残念です!』

全然残念そうに聞こえない声を発し、次の瞬間



”月の呼吸 壱ノ型 闇月・宵の宮____”



陽子さんの首を斬っていた。


俺も安室さんも呆然としていた。目の前でAさんが陽子さんを斬っていたのだから。

それも、圧倒的な力で。

”蝶のように舞い、蜂のように刺す”と言う表現がぴったりだった。

確かにこの人は人を殺している。

それなのに美しかった。目が離せなかった。





「…Aさんは、何者なんですか?」

安室さんが聞くとAさんは、



”あなたたちには知って欲しくなかった。”

そう小さな声で呟いて、






『…私は鬼殺隊の幹部、月柱・胡蝶Aです。』

と俺たちに告げた。







「鬼殺隊…ってまさか?!」

”あの”鬼殺隊か?



鬼殺隊は公安同様、人々に知られず鬼を狩る組織だ。”鬼”は一般的には知られていないため、公安よりも知っている人は少なく、存在しない組織だと考えられていた。


…なるほど、確かに”畑違いの公安”だ。




「鬼殺隊…。本当に存在したんですね。」

安室さんでも知らなかったくらいだ。



『…陽子さんは鬼です。鬼は日に当てるか、私たちの持つこの特別な刀”日輪刀”を使わないと殺せません。今回、三上誠さんのご兄弟が殺害された理由は”稀血”だから。』

稀血って俺も前に言われたが…

『稀血は特殊なんです。鬼の強さは基本的に人を喰った数です。ですが、稀血は違います。稀血の人間を喰うと普通の人五十人、百人分の強さにあたります。…そして、コナンくんも稀血です。』

『本当は藤の花のお守りを渡すのですが…。コナンくんに渡しても疑われるだけだと思ったので。』

身震いする。自分はそんなに危険な立場だったのか。

辻褄があった。なぜ、この人が離れないようにと言ったのかが。

この人は、敵じゃなかった。

『この家の方々もみんなそうです。しかし、一番陽子さんに近い存在の誠さんは喰われていない。なぜなら___』

言い終わる前にAさんは突然体勢を正し、刀を後ろに振りかぶった。



ガキンッ



鈍い音が鳴る。


気づかなかった…。この人は感覚が鋭いのか?



そこには、包丁を持ち、目を血走らせた誠さんがいた。

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はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (2月15日 14時) (レス) @page40 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めちゃくちゃ続き気になります!更新待ってます! (8月14日 20時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
ハス - それぞれの正義を掲げ、進んでいく人たちがもう本当にかっこいいです!いつ続き出るかなと、毎日楽しみにしております。頑張ってください!! (8月7日 15時) (レス) @page40 id: 45098ead67 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています🥰 (2023年4月28日 11時) (レス) @page40 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 初めまして!ユナと申します! 小説を読まさせてもらいました!とても面白いです!続きの展開が気になります!更新頑張って下さい♪ (2022年12月12日 19時) (レス) @page40 id: 2353c44e43 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なべちゃん | 作成日時:2020年7月22日 11時

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