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コナンside
『コナンくん。約束してください。現場は危ないので必ず、私のそばにいること。』
肩に手を置かれて目を合わせられる。…どうしてだ?正直、まだ疑ってる人を簡単に信用するわけにはいかない。
まだ、”畑違いの公安”が何かもわからないし…
「どうして?」
探りを入れてみる。この人が悪い人には見えない。真っ直ぐな目の持ち主だから。だけど、人は見かけじゃない。
ハッとAさんが我に返った。
『…言ったでしょう、私とあなた達は”畑違い”です。そしておそらく、今回の事件は私のテリトリーです。私の考えが正しかった場合、真っ先に襲われるのは三上誠さんとコナンくんだからです。』
え、俺?
…わからない、この人が。
「うん!分かったよ!約束!」
まあ、守らねーけど。
けど、俺の返事を聞いてAさんはほっとしたように笑った。なんだか胸が痛かった。
・
・
Aside
『おいで、奏。』
「カァァァ!」
この子は私の鎹鴉の奏(そう)。とっても優しくて甘えん坊の可愛い子です。
『私は今から鬼が居そうなところへ行くので、奏は私の家から羽織を持ってきてくれませんか?』
「了解!頑張ッテ!」
『クスッありがとうございます。』
私は一人、車へと向かった。
・
・
とても広いお屋敷に着いた。蝶屋敷と同じくらいでしょうか?
「ここで遺体が発見されたんです。」
そう言って私たちに誠さんが説明してくれた。
「凶器も見つからなかった、と…」
安室さんが言う。…やはり、鬼で間違いないようですね。この屋敷からは強い鬼の気配がしますし。
コナンくんも安室さんも難しそうな顔をしている。…毛利さんは特に何も考えていないようですが。
しかし、なぜ一気に襲わなかったのでしょう?それが気になります。
「ねえねえ、A姉ちゃんはどう思う?」
『!』
…コナンくん、目が笑ってないですよ。
『そうですね…。私は探偵ではないのでなんとも…。』
犯人はわかってますけどね。夜にならないと出てこなさそうですから。
ただ、男性が被害に遭っている、と言うことは”アイツ”はいないと言うことでしょう。
グッと拳を握りしめる。…鬼が居なかったら、死なない命がいくつもあったのに。
この世に、鬼がいるから。
悔しそうにするAをコナンは静かに見つめていた。
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たくさんのヒット、お気に入り、コメントありがとうございます!
これからも頑張ります!(^○^)
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はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (2月15日 14時) (レス) @page40 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
霞(プロフ) - めちゃくちゃ続き気になります!更新待ってます! (8月14日 20時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
ハス - それぞれの正義を掲げ、進んでいく人たちがもう本当にかっこいいです!いつ続き出るかなと、毎日楽しみにしております。頑張ってください!! (8月7日 15時) (レス) @page40 id: 45098ead67 (このIDを非表示/違反報告)
シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています🥰 (4月28日 11時) (レス) @page40 id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 初めまして!ユナと申します! 小説を読まさせてもらいました!とても面白いです!続きの展開が気になります!更新頑張って下さい♪ (2022年12月12日 19時) (レス) @page40 id: 2353c44e43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なべちゃん | 作成日時:2020年7月22日 11時