【番外編】胡蝶姉妹との出会い ページ9
数年前…
カンッ
カンッ
ダンッ
「…そこまでだ。」
『はぁ、はぁ…。ありがとうございます、悲鳴嶼さん。』
今俺は悲鳴嶼さんに稽古を付けてもらっている。
俺にとって悲鳴嶼さんは師範であり、第二の父だ。
「打ち込み稽古をするといい。力になるだろう…」
『はい!悲鳴嶼さn「ちょっと!どういうこと?!」』
『!!』
いきなり、俺と同い年くらいの女の子が来た。…怒ってる?
「ちょっと、しのぶ〜!すみません、悲鳴嶼さん。」
もう一人、お姉さんが来た。
「だって!そこの男の子は私と同い年くらいのくせに稽古をつけてもらっているのよ!私たちは駄目でどうしてその子はいいのよ!!」
「…言っているだろう。お前たちには無理だ。」
悲鳴嶼さんが冷淡に告げる。…なるほど。
おそらく、この姉妹は鬼殺隊に入りたくて悲鳴嶼さんから稽古をつけてもらおうとしているのだ。でも、悲鳴嶼さんは彼女たちを案じて許可していない。
『…どうして、鬼殺隊に入りたいの?』
女の子がキッと俺たちを睨み付けて言った。
「父さんと母さんを鬼に殺されたのよ!」
「…言っただろう、君たちには普通に生きるという道がある。」
「両親を鬼に殺されたのに、普通に生きていけるはずがない!!!」
女の子が叫ぶ。痛いほどその怒りと悲しみが伝わってきた。
・
・
「ごめんなさい、さっきは…」
縁側で休憩をしているとさっきの姉妹が来た。
『いえいえ、大丈夫ですよ。二人はなんていう名前なの?』
「胡蝶カナエです。こっちはしのぶ。」
いい名前。
「…あなたにお願いがあって来たの。」
女の子がそう言った。
『ああ、剣術のこと?』
「そうよ。私たちに教えてくれない?鬼を滅したいの。父さんと母さんの仇を討ってやる!!」
…彼女たちの意志は固かった。
『…いいよ。簡単なことなら教えてあげる。』
そう言って俺は二人に鬼殺隊とはどういう組織なのかを教えた。後、呼吸のことも。
『ちなみに俺は日の呼吸を使うんだ。日の呼吸は十三の型まである。見てて。』
ゴォォォ
「「(これって呼吸音?)」」
俺は打込み台に向けて型を繰り出す。
”壱ノ型 弐ノ型 参ノ型 肆ノ型 伍ノ型 陸ノ型 漆ノ型 捌ノ型 玖ノ型 拾ノ型 拾壱ノ型 拾弐ノ型 ___”
打ち込み台が壊れた。
「……すごい。」
女の子が言った。
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こっちん - 最近、更新が来ていませんが大丈夫ですか?体調には気をつけて、更新を進めてください! (2020年8月11日 17時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
Izaya(プロフ) - こっちんさん» ありがとうございます!頑張って書いていきますね! (2020年7月31日 23時) (レス) id: 701b93007d (このIDを非表示/違反報告)
こっちん - 夢主くんの戦いのお話が気になります!更新楽しみにしています!! (2020年7月31日 21時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
なべちゃん(プロフ) - こっちんさん» ありがとうございます!番外編書くのが初めてだったので安心しました笑。続きは今日更新できたらいいなって思ってます(*^▽^*) (2020年7月20日 6時) (レス) id: 2c6a471803 (このIDを非表示/違反報告)
こっちん - 番外編を見て、内容がとても面白かったです!続きを楽しみにしています!! (2020年7月19日 22時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なべちゃん | 作成日時:2020年7月12日 13時