お館様 ページ8
Aside
「お早うみんな。今日はとてもいい天気だね。空は青いのかな?」
「顔ぶれが変わらずに半年に一度の”柱合会議”を迎えられたこと、嬉しく思うよ。」
父上…お館様がいらっしゃった。
小芭内の隣で跪く。
ドゴッ
鈍い音が横からした。不死川さんが竈門くんを押さえつけていた。痛そう…
「お館様におかれましても御壮健で何よりです。益々のご多幸を切にお祈り申し上げます。」
「ありがとう実弥。」
「畏れながら、柱合会議の前にこの竈門炭治郎なる鬼を連れた隊士について、ご説明頂きたく存じますがよろしいでしょうか。」
相変わらず、お館様の前では丁寧だなぁ不死川さん。
「そうだね、驚かせてしまってすまなかった。」
「炭治郎と禰豆子のことは私が容認していた。そしてみんなにも認めて欲しいと思っている。」
「「「「「!!!」」」」」
…なるほど。
みんなが次々に反対する。…無一郎と甘露寺さんは別として。
「鬼を滅殺してこその鬼殺隊。竈門・冨岡両名の処罰を願います。」
「では、手紙を。」
「はい。」
そう言ってひなきが竈門くんの育手からの手紙を読んだ。
ざっくり言うと、禰豆子が人を喰った場合は竈門くんはもちろん、冨岡さん、育手の方も切腹する、ということだ。
「切腹するからなんだと言うのか。死にたいなら勝手に死に腐れよ。なんの保証にもなりはしません。」
「…Aはどうだい?」
みんなの視線を感じる。
『…俺はお館様に従います。しかし、この鬼が人を喰うことが無い、と判断すればです。殺された人は戻りませんから。俺はこの兄妹に人を喰わないことを証明して欲しいです。』
「ありがとう、A。…それにね、炭治郎は鬼舞辻と遭遇している。」
『!!』
「どんな姿だった?!能力は?!場所はどこだ?!」
みんなが一斉に竈門くんに質問する。…でも、遭遇してるなんて。
スッ
お館様がみんなを黙らせた。
「鬼舞辻はね、炭治郎に追っ手を放っているんだよ。その理由は単なる口封じかもしれないが、私は初めて鬼舞辻が見せた尻尾をつかんで離したくない。おそらくは禰豆子にも鬼舞辻にとって”予想外の何か”が起きていると思うんだ。」
予想外の何か、か…
「分かってくれるかな?」
お館様がおっしゃるなら…
すると、
「分かりませんお館様!人間ならば生かしておいてもいいが鬼は駄目です、承知できない。」
ザシュッ
不死川さんが自分の腕を刀で勢いよく斬りつけた。
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こっちん - 最近、更新が来ていませんが大丈夫ですか?体調には気をつけて、更新を進めてください! (2020年8月11日 17時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
Izaya(プロフ) - こっちんさん» ありがとうございます!頑張って書いていきますね! (2020年7月31日 23時) (レス) id: 701b93007d (このIDを非表示/違反報告)
こっちん - 夢主くんの戦いのお話が気になります!更新楽しみにしています!! (2020年7月31日 21時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
なべちゃん(プロフ) - こっちんさん» ありがとうございます!番外編書くのが初めてだったので安心しました笑。続きは今日更新できたらいいなって思ってます(*^▽^*) (2020年7月20日 6時) (レス) id: 2c6a471803 (このIDを非表示/違反報告)
こっちん - 番外編を見て、内容がとても面白かったです!続きを楽しみにしています!! (2020年7月19日 22時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なべちゃん | 作成日時:2020年7月12日 13時