検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:45,087 hit

正論 ページ7

…確かに、その通りだと思った。死をもって償っても、殺された人は戻らない。



「妹は…妹は、まだ自我を保っているんです!俺と一緒に、鬼殺隊員として戦えるんです!」

禰豆子は…鬼になってしまっても、人の心を持っているんだ!

「だから!」





「オイオイ何だか面白いことになってるなァ」

『「!!」』

「鬼を連れてた馬鹿隊員はそいつかいィ。一体全体どう言うつもりなんだァ?」

禰豆子の入った箱をもった傷だらけの人が来た。

この人はまずい。直感的に感じる。


「鬼がなんだって?坊主ゥ。鬼殺隊として人を守るために戦えるゥ?そんなことはなァ」


『不死川さん、駄目だ!!』
男の人が止めようとした。


「ありえねぇんだよ馬鹿がァ!!」


ドスッ

禰豆子をその人は刺した。ボタボタと箱から血が落ちている。

怒りが湧き上がってくる。それを見た途端、俺の中で何かが切れた。

足に力を込める。


「俺の妹を傷つける奴は!柱だろうがなんだろうが許さない!!」

「ハハハハ!そうかいよかったなァ!」


「やめろ!もうすぐお館様がいらっしゃるぞ!」


ガッ

頭突きをした。

ドサッ

『「「「………」」」』

沈黙が流れる。

俺は禰豆子の箱を掴んだ。

「善良な鬼と悪い鬼の区別もつかないなら、柱なんてやめてしまえ!!」


『……それは違うよ、竈門くん。』

はっとする。横を見るとさっきの男の人がいた。

『あのね、”柱”は当然”鬼を倒す”ために血を吐くような鍛錬をして、自らを磨き上げて来たんだ。だからこそ柱は尊敬される。君の妹を傷つけたことは申し訳ないけれど、”鬼を倒す”ことを目標にして来た俺たちにとっては逆に”鬼を認める”方が異質だ。
何も知らないのに軽々しく物事を言ってはいけないよ。』


「す、すみません…」

なんだろう、この人の言葉はスッと頭に入ってくる。


『でも不死川さんもお館様の御命令でこの兄妹を連れて来てるんですから、勝手なことをしてはいけませんよ。』


「…あァ。」


(…すごい。あの人を納得させている。猛獣使いみたいだ。)


その時、



「お館様のおなりです。」


女の子の声がしたかと思うと、


「よく来たね、私の可愛い子供たち。」




「?!」

お館様→←鬼を連れた隊士



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (100 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
264人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 継国縁壱 , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

こっちん - 最近、更新が来ていませんが大丈夫ですか?体調には気をつけて、更新を進めてください! (2020年8月11日 17時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
Izaya(プロフ) - こっちんさん» ありがとうございます!頑張って書いていきますね! (2020年7月31日 23時) (レス) id: 701b93007d (このIDを非表示/違反報告)
こっちん - 夢主くんの戦いのお話が気になります!更新楽しみにしています!! (2020年7月31日 21時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
なべちゃん(プロフ) - こっちんさん» ありがとうございます!番外編書くのが初めてだったので安心しました笑。続きは今日更新できたらいいなって思ってます(*^▽^*) (2020年7月20日 6時) (レス) id: 2c6a471803 (このIDを非表示/違反報告)
こっちん - 番外編を見て、内容がとても面白かったです!続きを楽しみにしています!! (2020年7月19日 22時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なべちゃん | 作成日時:2020年7月12日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。