手馴れた看病 緑side ページ9
〆．
緑「…………………」
「あ、ともくん。おはようございます」
緑「A……」
ぼーっとする頭。
俺に微笑みかけるんは、
俺の好きな女の子。
「んー……熱はまだありそうですね。スポーツドリンク買ってきたんで、飲んでください。飲めますか？」
緑「ん……」
Aが熱出した時は、俺がしてたことやけど。
好きな子にしてもらうんは、また特別な感じがする。
「いっぱい汗かきましたね。お着替えしましょう」
緑「え」
Aは、俺が上に着てたシャツを今日に脱がせ、お湯で絞ったタオルを背中に当てた。
「髪はまだ洗えないので気持ち悪いかもですね……。あ、背中と腕はやりますけど、お腹はどうします？私が拭きましょうか？」
なんか、慣れてる……？
大吾の看病とかでやり慣れてるんかな？
そうであってほしい。
緑「ありがとうな」
「いーえ」
聞く勇気が、出んかった。
上半身だけ拭いて、新しい、大吾が使ってたというシャツを借りる。
「実は、お粥つくったんですよ。食べてもらえますか？」
緑「もちろん」
風邪ってしんどいけど、至れり尽くせりやな。
パタパタとキッチンへ駆け込んでいくAの後ろ姿に見とれた。
「卵がゆです。味見したんですけど、なかなかいい感じですよ」
緑「へえ……わ、ほんまや。うまそー…」
あかん、力が出ん。
「…………………ともくん」
緑「ん？」
Aが右手でレンゲを持つ。
少しすくい上げ、それに息を吹きかけた。
「ふー、ふー……はい、あーん」
緑「っ、」
風邪菌、ありがとう。
俺がゆっくり口を開けると、Aは嬉しそうに笑った。
「美味しいですか」
緑「めっちゃ美味い…！」
「良かったぁ。まだいけそうですか？無理だったら残してもいいですけど、お薬は絶対ですからね！」
緑「はーい」
悪くないなあ、こんなんも。
風邪が治ったらお礼に何かしよっと。
緑「あ、もうちょいふーふーして」
「は、はいっ！…ふー、ふー、」
緑「キス顔やな」
「！？！？」
あーあ、可愛い。
〆．
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りぃな - この作品すごく好きで、もうすっかり居酒屋うぇすとの常連になってしまいました…笑 これからも大好きです！更新頑張ってください、応援しています！ (2020年10月25日 2時) (
レス) id: 6d972d4f2d (このIDを非表示/違反報告)
粋(プロフ) - 久しぶりの更新、とても楽しく読ませていた抱きました！続編移行、歓喜です！ (2020年10月22日 15時) (レス) id: 962e1b28b4 (このIDを非表示/違反報告)
Dreamgirl(プロフ) - とんでもないです！作者さんのペースでゆっくりでもいいので、更新いつでも待ってます。続編移行してくださるという報告だけでも嬉しいです！応援しています！ (2020年10月21日 18時) (レス) id: 19b6f6daaa (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - お久しぶりです！もう更新ないかなぁと思いながら待っていたのでとても嬉しいです！はゆなさんの余裕のある時に気楽に更新して頂けたらと思います。応援しています！ (2020年10月21日 14時) (レス) id: b3b8d3b067 (このIDを非表示/違反報告)
黄色パーナ - この作品大好きです！これからも頑張ってください！ (2020年4月1日 0時) (レス) id: ceaebda915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆな
| 作成日時：2018年9月20日 17時
