照史さんがモテる話 ページ23
〆．
「おはよーございますっ！」
橙「おはよー！え、今日早いやん」
「することなかったんで、早めに来ちゃいました」
橙「そかそか〜」
今日はまだお客さんいないみたい。
ちょっとお喋りしよっかな。
照史さんも、忙しくなさそうだし。
「照史さんって、学生時代どんなでした？」
橙「俺？んー、いたって普通やったんちゃう？男子校やったけど、別にみんなが思うほどやんちゃでもなかったし！」
「男子校かぁ……未知の世界ですね」
橙「恋愛とかも無縁やったわ。通学中に他校の女子見て可愛いーとか言ったりはしとったけど」
「今も思いますか？」
橙「ん？」
「お客さんとか……道すれ違う人とか………」
橙「まぁー……可愛かったり美人やったら見てまうかもな」
「そ、ですか」
自分が思っているよりもずっと悲しげな声が出て、慌てて口を閉ざす。
橙「ん？やきもち？」
「気のせいです」
橙「ええー？妬いてほしいんやけど」
ニヤニヤしてる。
きっとわかってて言ってるんだ。
「照史さん意地悪です」
橙「何がー？」
「もう……っ！そうです、妬きました！でも他の人がいいと思うなら、どうぞご自由にっ！」
ふん！って。子供みたい。
なんで妬いてるんだろ。
照史さんにいい返事をできてない私が妬いてるって、おかしくない？確かに好きだけど。
もやもやしてると、ふふっと嬉しそうな笑い声が聞こえてきた。
橙「あーあ、幸せやな」
「…………………？」
橙「確かにさ、A以外にも可愛い人とか美人はおるけど………なんだかんだ、Aが一番やねん」
「なっ………ご、ご機嫌取りに聞こえます」
「本気やねんけどなぁ」
拗ねたような顔。照史さん、絶対モテてただろうなぁ。
今もそうか。
ずっとキッチンにいるのに、噂してるお客さんもいるし。
「……照史さんに恋したら、大変」
橙「大変なん？」
「大変です。照史さん、モテてるの無自覚だし」
橙「ええ？照れるわ」
ずっと笑顔なんだよなぁ。
「照史さんってほんとにお付き合いしてる人とかいないんですか？」
橙「どうしたん、そんなん聞いて」
「なんか………いそう」
橙「おったらAに気持ち傾いてへんやろぉ？」
照史さんは楽しそうだった。
〆．
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りぃな - この作品すごく好きで、もうすっかり居酒屋うぇすとの常連になってしまいました…笑 これからも大好きです！更新頑張ってください、応援しています！ (2020年10月25日 2時) (
レス) id: 6d972d4f2d (このIDを非表示/違反報告)
粋(プロフ) - 久しぶりの更新、とても楽しく読ませていた抱きました！続編移行、歓喜です！ (2020年10月22日 15時) (レス) id: 962e1b28b4 (このIDを非表示/違反報告)
Dreamgirl(プロフ) - とんでもないです！作者さんのペースでゆっくりでもいいので、更新いつでも待ってます。続編移行してくださるという報告だけでも嬉しいです！応援しています！ (2020年10月21日 18時) (レス) id: 19b6f6daaa (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - お久しぶりです！もう更新ないかなぁと思いながら待っていたのでとても嬉しいです！はゆなさんの余裕のある時に気楽に更新して頂けたらと思います。応援しています！ (2020年10月21日 14時) (レス) id: b3b8d3b067 (このIDを非表示/違反報告)
黄色パーナ - この作品大好きです！これからも頑張ってください！ (2020年4月1日 0時) (レス) id: ceaebda915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆな
| 作成日時：2018年9月20日 17時
