二人の余裕の差 ページ16
〆．
黄「ん？俺らがここおる理由？大したことないで。俺の古い知り合いが、Aの通ってる大学の教授やねん」
「え、そうなんですか！？はあ、世間は狭いですね」
赤「俺も仲良しやから会いに来てん！淳太と！二人で！」
黄「そこ強調すんなや…」
うん、仲良いね。
黄「浜中文一っていうねんけどさ。もう会うのが何年ぶりかで」
「えっ！！………副学長ですよ」
黄「嘘やん！めっちゃ偉くなってる……」
「学生にも人気で、浜中ストラップ大好評発売中です」
黄「どんなストラップやねん！照史のお土産に買って帰るか……」
「いいですね。饅頭とかクッキーもありますよ！…………大毅くん？」
三人共通の人の話題だというのに、大毅くんが話の輪に入ってこない。
いつもなら通じてなくても乱入してくるのに……！？
赤「A、めっちゃ楽しそうに話すねんもん……。そりゃ嫌やろ」
ふん、ってそっぽ向いてしまう。
…………や、やきもち？
心臓の音が、二人にも聞こえてしまいそうなくらい大きくなる。
黄「……俺は、二人の甘い雰囲気に妬いてまうねんけど？」
「へぇっ？！」
黄「変な声やな」
淳太さんの右手が私の左頬に触れ、顔が近づく。
「じゅ、淳太さ、」
赤「淳太ぁぁぁあああ！！！」
黄「おっと。……危ないな」
大人の余裕を見せつける淳太さんと、余裕なさげに私の前に立つ大毅くん。
二人は一番仲良しで、一番敵対している……感じなのかな。
これは、まさに「私のために争わないで！」状態。
人生でこんな瞬間が訪れるなんて思ってもみなかったよ。
黄「車で来てん。お友達も酔っ払ってるし、送ってこか？」
「えっ………でも」
黄「ええよ」
「あの、えと………じゃあ、お言葉に甘えて！」
頭を下げる。
「この子の家はここから近くなんです」
黄「案内してもらえる？」
「はい」
友「ありがとござーまーす……ねぇ、A〜、淳太さんと付き合いなよぉ……」
黄「お」
赤「は！？」
「っ、ちょ、何言ってんの」
友達の爆弾発言に食いつく男性二人。
確かに両想いだけど！だけど！！
「………ちゃんと、淳太さんだけを選べたら、そうする」
ぼそり、呟いた声は、
黄「いつまででも待つからな」
淳太さんにはしっかり届いたらしい。
〆．
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りぃな - この作品すごく好きで、もうすっかり居酒屋うぇすとの常連になってしまいました…笑 これからも大好きです！更新頑張ってください、応援しています！ (2020年10月25日 2時) (
レス) id: 6d972d4f2d (このIDを非表示/違反報告)
粋(プロフ) - 久しぶりの更新、とても楽しく読ませていた抱きました！続編移行、歓喜です！ (2020年10月22日 15時) (レス) id: 962e1b28b4 (このIDを非表示/違反報告)
Dreamgirl(プロフ) - とんでもないです！作者さんのペースでゆっくりでもいいので、更新いつでも待ってます。続編移行してくださるという報告だけでも嬉しいです！応援しています！ (2020年10月21日 18時) (レス) id: 19b6f6daaa (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - お久しぶりです！もう更新ないかなぁと思いながら待っていたのでとても嬉しいです！はゆなさんの余裕のある時に気楽に更新して頂けたらと思います。応援しています！ (2020年10月21日 14時) (レス) id: b3b8d3b067 (このIDを非表示/違反報告)
黄色パーナ - この作品大好きです！これからも頑張ってください！ (2020年4月1日 0時) (レス) id: ceaebda915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆな
| 作成日時：2018年9月20日 17時
