居酒屋妄想日記 ５冊目

翌日から ページ27

〆．



赤「しげちゃん参上ー！！！！」



橙「翌日から来るとは思わんかった」



赤「俺の大事な大事なAが出勤するからな？そら彼氏の役目として当然送迎、監視、邪魔者の抹殺は怠れへんわけ！」



橙「A、大丈夫？こんな彼氏でええの？」



「ふふ、考え直すなら今ですよね」



赤「はあ！？許さん！今すぐ思考停止しろ！俺だけ見とけ！」



紫「さりげなくイケメンセリフ吐いてんなぁ」



日曜日だから、今日は三人。



それでも賑やかなんだけど、やっぱり大毅くんの力ってすごい。



二人とも、なんだかんだ大毅くんが来て嬉しいんだよね。



赤「コーラ飲みたい！」



紫「自分で入れぇ」



赤「冷たっ！」



……………多分、？



とりあえず三人のやり取りを眺めつつ二階へ。



ささっと制服に着替えて一階に降りると、大毅くんが頬を膨らませてこちらを見ていた。



「？」



赤「俺に何も言わんと着替えに行くやなんて！！」



「え、言ってどうなるんですか？まさか覗くつもり？」



赤「彼氏やからええやんけ！」



橙「はいはい、そこまで。A、今日はホール…」



赤「パントリーやろ！！接客に行ったらAのこと見れへんくなるやんけ！考えろ親方！！」



橙「めんどくさ…」



大毅くんの愛の深さは、比例して周りを不快にさせている気がする………。



桃「やっぴ〜！ピーチフィズちょうだ………ああっ！汚物！！」



赤「あん？俺のことか？汚物て俺のことか？？」



桃「Aに会いに来たのに余計なもん付いてた……」



「はは、のんちゃんピーチフィズね？今日は私がパントリーやから、美味しいの作るね」



桃「よっしゃー！！」



赤「は！？あかん！！俺が作る！毒盛る！」



紫「しげの言い分やと、Aは一生ホールもパントリーもできひんな？あとうえすとが営業停止なるな？」



嫉妬深い彼氏というのもなかなか大変だ。



でも。



「………可愛い、」



赤「っ！！」



全てが可愛くて愛しくて、ずっと見ていたい。



「大毅くん？顔真っ赤ですよ？」



赤「絶対わかってるやつや〜ん……ああも〜」



大毅くんをキュンキュンさせることができるのは私だけ！



幸せだなぁ……。



紫「はは、悔しいけどAも頬緩みまくりやな？」



桃「リア充腹立つぅうう！！！！！！」



赤「へっ！羨ましがれ！」



〆．

怪しいお客さん→←彼女らしく、彼氏らしく。

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