イブの喧嘩 ページ20
〆．
「のんちゃんのあほ！」
桃「はあ！？もう知らん！」
ふん、とそっぽを向く。
クリスマスイブの夜、のんちゃんと喧嘩しました。
黄「………ほんで、ここ来たんや」
「家は寂しいんです」
橙「ええよええよ、Aに会えるん嬉しいねんから。俺ら。なー淳太くん？」
黄「その顔やめて」
クリスマスイブは月曜日。
お客さんも少なくて、迷惑かからないかなーと思いお邪魔した。
カウンター席でドリンクを飲む。
シフト入ってるのは淳太さんだけみたい。
照史さんはいつもいるからね。
いつ休んでるんだろうね。
橙「ほんでー？なんで喧嘩したん」
時計をちらりと見れば、午後十時。
こんな時間まで何してたのか、ってのも気になるんだろう。
「聞いてくれますか？」
橙「聞く聞く、おもろいから」
「何がですか」
む、と顔を顰めると、照史さんはゲラゲラ笑った。
「今日は普通に遊んでたんです。シフト入れてなくてなんなんですけど、せっかくのイブだしあそぼーって」
橙「まあ、入ってくれてても見ての通り月曜は過疎ってるからな、そこは気にせんでええよ」
「すみません……。で、さっきまでは普通だったんですけど、私がちょっとよろけて、車道に出ちゃったんです」
黄「え、危な」
「のんちゃんが慌てて引っ張ってくれて、助けてくれたんでそこは感謝なんですけど……」
そこから、のんちゃんのお説教が始まったんだよね。
「いつも危機感ないとか、危なっかしいとか、ずっと見てな不安になるとか、可愛すぎて困るとか」
黄「全部そうやけど、最後はもう出ちゃってんな」
橙「望も素直やなぁ。んでAは相変わらず鈍感やなぁ」
「それで！！そこまで言われたら黙ってらんないじゃないですか？！だから言ってやったんです」
のんちゃんとの言い合いを思い出す。
「のんちゃんだって、今日ずっと逆ナンされまくってて綺麗なお姉さんに誘拐されかけたし、パフェ食べてたら口の周りクリームまみれにするし、ほっとけない子供みたいだ！って」
淳太さんと照史さんは顔を見合わせ、
黄「それ、喧嘩なん？」
橙「望ほんまに怒ってた？」
なんて聞いてくる。
黄「あ、でもそっか。子供扱い……」
橙「にしても望攻めてんなー」
いよいよ訳が分からなくなってきた時。
桃「はあ、はあ………おったー！！！！」
大きな声が、店内に響いた。
〆．
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りぃな - この作品すごく好きで、もうすっかり居酒屋うぇすとの常連になってしまいました…笑 これからも大好きです！更新頑張ってください、応援しています！ (2020年10月25日 2時) (
レス) id: 6d972d4f2d (このIDを非表示/違反報告)
粋(プロフ) - 久しぶりの更新、とても楽しく読ませていた抱きました！続編移行、歓喜です！ (2020年10月22日 15時) (レス) id: 962e1b28b4 (このIDを非表示/違反報告)
Dreamgirl(プロフ) - とんでもないです！作者さんのペースでゆっくりでもいいので、更新いつでも待ってます。続編移行してくださるという報告だけでも嬉しいです！応援しています！ (2020年10月21日 18時) (レス) id: 19b6f6daaa (このIDを非表示/違反報告)
aya(プロフ) - お久しぶりです！もう更新ないかなぁと思いながら待っていたのでとても嬉しいです！はゆなさんの余裕のある時に気楽に更新して頂けたらと思います。応援しています！ (2020年10月21日 14時) (レス) id: b3b8d3b067 (このIDを非表示/違反報告)
黄色パーナ - この作品大好きです！これからも頑張ってください！ (2020年4月1日 0時) (レス) id: ceaebda915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆな
| 作成日時：2018年9月20日 17時
