居酒屋妄想日記 ４冊目

まったりタイム ページ9

〆．



橙「ありがとうな、今日」



「いいえ、全然」



夕飯が終わり、まったりタイム。



淳太さんが「露天風呂もあんねん」と自慢げに話していて、大学生組がはしゃいで入りに行った。



ナチュラルにりゅうくんとのんちゃんが「Aも」と手を引っ張ってきたので、



「人数の割合的に、私はこっちの三人と入ります」とか適当にあしらっておいた。



淳太さんが、持っていたケータイを落としてしまうほど動揺してて面白かったけど。



そして照史さんと、八人分のお皿を洗い終えて、



淳太さんとはまちゃん先輩のいるリビングスペースへ移動する。



黄「プライベートビーチの近くに、普通の一般開放されてるビーチもあんねん。そっちも行ってみる？



プライベートビーチの方には海の家とかないからなー。イマイチ海来た感ないやろ」



「確かに……」



他の女性達の水着姿にみんな鼻の下のばすのかなぁ。



………ダイエット、やっぱり頑張ればよかった。



しゅんとしながらも、そっちも行きたいですと伝えておいた。



せっかくの夏だもん。みんな、私の残念ボディ見て終わりは嫌だろうし。



目の保養しに行きましょ。



黄「了解。じゃあ明日はプライベートビーチ、明後日は普通のビーチ行こ」



「はい！」



川沿いでのバーベキューは学校行事でした記憶があるけれど、



プライベートビーチでバーベキューか……。



「お肉足りますかね、バーベキュー」




黄「育ち盛りやし男多いし、ちょっと怪しいかもな。手配しとくわ」



「て、手配」



高級肉だったらどうしよう……もっと庶民派でお願いします！！



グラム１円で売ってるやつ！！



紫「何震えてるん？」



「いえ……」



赤「たっだいまっはっはっは！！」



緑「淳太ーあの露天風呂、酒でも入ってんの？しげやばい」



青「元々やろ」



「おかえりなさい…」



桃「Aー！！」



橙「A、次入ってきや」



「あ、いえ！最後にのんびり入らせてもらいます」



黄「確かに、最後が気ぃ楽やな。わかった」



大人組三人が、でも大学生組と同じようにはしゃいでお風呂へ。



「さてと。荷物整理してこようかなー」



アイスの取り合いを始めた大学生組を無視し、リビングスペースから出た。



桃「A消えたー！！？」



赤「追え！追えー！！」



緑「やかましいわ！！」



背中の方から聞こえる声に、



周りに人家がない場所でよかったと心から思った。



〆．

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