ランクアップ ページ39
〆.リクエスト
黄「…………」
カウンター席、あの人のテーブル番号。
淳太さんは何か言いたげだったけれど、仕事は仕事だ。
多分、あの人はこのタイミングを狙っていた。
「はーい!すぐいきます!」
淳太さん、照史さんとアイコンタクトをとり、なんとか平常心を保ちつつ彼の方に向かった。
「お待たせ致しました」
客「何かさっぱりしたものが食べたいんだけど、何がオススメ?」
あれ?意外と普通……。
「そうですね、やみつきキュウリなんていかがでしょう?定番ですけど」
客「じゃあ、それ」
「かしこまりました。以上でよろしいですか?」
客「あと………西畑Aちゃんはいくらで買えますか」
「っ、」
ハンディを持っている方の腕を握られた。
「わ、私は売り物ではございませんよ…?」
あくまでも冗談として。
苦笑いで流そうとするも、
客「ふーん……じゃあ無理やり僕のものにしちゃおっかな」
ぐっと引っ張られ、一気に近づく距離。
嫌だ、気持ち悪い……。
「この前も言ったと思いますが……私は、」
黄「お客様、私の恋人に何か?」
「!!」
客「……は?」
先日の女性客に放った一言より、ちょっとランクアップしてる。
黄「あまり、ベタベタと触らないでいただきたいですね。……注文はやみつきキュウリだけですね?すぐお持ちしますので、少々お待ちください」
爽やかな笑みに、いつもの優しさが感じられない。
黄「照史、やみキュウ」
橙「はいよ」
二人の声を背中に、またさっきの位置に戻る。
客「おねーさんお会計〜」
「あっ、はいっ!」
奥にいた最後の一組がお会計。
「ありがとうございました!」
黄「ありがとうございました!」
頭を下げ、奥の座席の掃除を始めた。
なるべく、あの人の視界に入らないように。
そしていつの間にか勤務時間が終わり、私はそそくさと二階へ。
………待ち伏せされてたら怖いな。
ため息をはいたら、一階から照史さんの声が聞こえた。
橙「Aー!店閉めたから、今日は一階で三人で食おー!」
「は、はいっ!」
多分、照史さんの気遣いだろう。
有難く厚意に甘えさせてもらうことにした。
〆.
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モン(プロフ) - ストーカーに連れ去られそうになった時に現れる神山くんがみたいです、、!!! (2018年8月25日 5時) (レス) id: e7be3e9b8b (このIDを非表示/違反報告)
azukinako(プロフ) - またかいな!!って思うかもしれないんですけど、ストーカーのもうちょっとエスカレートてしまった話が読みたいです!!リクエストです!!よろしくお願いしますm(_ _)m (2018年8月23日 1時) (レス) id: e717d1acf8 (このIDを非表示/違反報告)
みく - 呼び方は大くんがいいです!オチは神ちゃんか淳太くん希望です!いつも見てます!これからも頑張って下さい! (2018年8月22日 23時) (レス) id: 4b5bbab9a8 (このIDを非表示/違反報告)
萌(プロフ) - いつも陰ながら応援させていただいております!呼び方は大毅くんがいいです!オチは流星さん希望です! (2018年8月22日 23時) (レス) id: 9f593ee763 (このIDを非表示/違反報告)
ayane(プロフ) - あえて先輩呼び続行がいいです!!オチはぜひハマダか淳太先輩で!お願いします!居酒屋うぇすとで働きたいです…!大好きです応援してます! (2018年8月21日 21時) (レス) id: 302a30ab33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はゆな | 作成日時:2018年7月12日 21時