恋って ページ18
〆．
「違います…！本当に私は本気で、七人のことが好きで……っ」
黄「……………不誠実やと思うけどな」
「そんなのわかってます！でも……わかんないんです、どうしてこうなったのか」
七人が初恋の相手。
恋ってなんだろう。
本当に恋心なの？
「………みなさんが、お客さんと親しげに話していると胸が苦しくなります。
今日は誰とシフト被ってるのか見て、あああの人と会えるなぁとか……それだけでドキドキします。
優しく頭を撫でられたり、笑顔を向けられるだけで、どうしようもなく幸せな気持ちになるんです。
………これは、恋じゃないんですか？みなさんのこと、馬鹿にしてる行為ですか？」
反抗的な言い方かもしれない。だけど、わかってほしかった。
私だって受け入れ難い感情であること、
それをみんなに押し付けるのが自分でもつらいこと。
だとしてもこの気持ちをなかったことにしたくないこと、してほしくないこと。
「………ごめんなさい、淳太さん。どうぞ、私のことを嫌いになってください。私はあなたの気持ちだけに応えることができないから……ッ、」
胸が痛み、思わず涙が零れそうになった時。
黄「……意地悪言うてごめん」
優しく、壊れ物を扱うかのように包まれた体。
黄「俺だけを選んでくれんかったのが悔しくて、大人気ないことしてもた。嫌いになんかなれへん、こんなに好きなんやから」
「淳太さ……」
黄「他のやつに渡したくない。俺だけのAになればええのに。……って、独占欲がわくくらいにな」
背中に添えられた手が、やけに存在感を放つ。
黄「寧ろ、俺の方こそ。こんなに嫉妬深いなんて、Aに恋するまで自分でも知らんかった。……俺のこと、嫌になった？」
首を横に振る。
そんなわけない。
だって、こんなに嬉しいんだもん。
黄「俺がお客さんと話してんの、嫌？シフト被ってたら嬉しい？……こんなことされて、幸せなん？」
少し体が離れたかと思えば、優しく顎を持ち上げられる。
唇と唇の距離はもう触れそうなほど。
「………っ、はい」
拭く余裕のなかった涙は、淳太さんによってすくわれる。
黄「泣かせてもたな。でも俺、優しくないから。泣き顔を見て可愛ええなって思ってまうんよ」
「ドS、ですね」
黄「せやで？」
ふ、と上がった口角。
うん。やっぱり好きだ。
〆．
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モン(プロフ) - ストーカーに連れ去られそうになった時に現れる神山くんがみたいです、、！！！ (2018年8月25日 5時) (
レス) id: e7be3e9b8b (このIDを非表示/違反報告)
azukinako(プロフ) - またかいな!!って思うかもしれないんですけど、ストーカーのもうちょっとエスカレートてしまった話が読みたいです!!リクエストです!!よろしくお願いしますm(_ _)m (2018年8月23日 1時) (レス) id: e717d1acf8 (このIDを非表示/違反報告)
みく - 呼び方は大くんがいいです！オチは神ちゃんか淳太くん希望です！いつも見てます！これからも頑張って下さい！ (2018年8月22日 23時) (レス) id: 4b5bbab9a8 (このIDを非表示/違反報告)
萌(プロフ) - いつも陰ながら応援させていただいております！呼び方は大毅くんがいいです！オチは流星さん希望です！ (2018年8月22日 23時) (レス) id: 9f593ee763 (このIDを非表示/違反報告)
ayane(プロフ) - あえて先輩呼び続行がいいです！！オチはぜひハマダか淳太先輩で！お願いします！居酒屋うぇすとで働きたいです…！大好きです応援してます！ (2018年8月21日 21時) (レス) id: 302a30ab33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆな
| 作成日時：2018年7月12日 21時
