居酒屋妄想日記 ３冊目

ウザ岡、シャイ岡、デレ岡 ページ11

〆．リクエスト



青「飯食いに？」



黄「おん。神ちゃんが、八人で行こやって」



赤「行きたい！淳太の奢り！！」



黄「なんでやねん」



橙「まあまあ。ええやん、前も楽しかったし！」



今日はこの四人で店を回す。



赤「流星ぇぇ、なあなあなあなあ」



青「っざ、なに？」



黄「流星口悪いで、気持ちはわかるけど」



赤「はあ？！ええから奢れ！」



橙「いや、お前流星に話しかけとったんちゃうんかい」



赤「あ、ほんでな、流星」



黄「なんやねんお前」



和やかな雰囲気。多分。



赤「Aのことやねんけど」



青「…………何？はよ話せや」



Aの話に弱い、うえすとの面々。



赤「Aがこの前、『流星先輩の彼女になる人は幸せでしょうね』って言うてたで！流星お前、恋愛対象として見られてへんのちゃうんー！？」



青「………結構俺にとってはプラスの発言やけど？」



赤「え？」



青「そのまま、『Aが彼女になればお互い幸せやな』って言えるし」



赤「……………！！なんやお前！！かかってこい！」



青「いや、ほんましげ今日なに？」



赤「嫌やぁ！！！Aと付き合うんは俺やの！！」



黄「しげ、一応仕事中やからな？」



赤「ええやんけ。月曜なんか暇やし」



橙「しげだけ給料、最低賃金にしとくか」



赤「なんでや！！」



ちなみに大阪府の最低賃金は909円らしい。



赤「くそ〜パワハラやな」



黄「権力とか立場関係なしにウザ絡みで解決しようとするお前に言われたくないな」



赤「ふん！」



青「バイト上がったらAに電話しよ」



赤「は！なんで！！」



青「声聞きたいからに決まってるやん」



あほなん？という目。



赤「…もおおお！！俺はAに会いたい！！」



「え？私ですか？」



赤「ひゃっ！！？」



ひょこっと顔を覗かせるA。



「家にいたら寂しくて。ご飯食べに来ちゃいました」



えへへ、と笑うAに敵う奴はいない。



橙「じゃあサービスしたろ」



黄「席に案内するわな」



青「何飲む？」



赤「え……あ………」



一人だけ挙動不審な男は、



「大毅先輩、はやく注文取りに来てください」



首を傾け、手招きする彼女に完全ノックアウト。



赤「好きすぎて爆発しそう…」



青「しろよ」



〆．

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