居酒屋妄想日記 ３冊目

お開き ページ22

〆．



赤「流星ぇ〜！！お前はいっつもいっつも！！」



青「……ちっ」



流星先輩が何かする時、止めるのは大抵大毅先輩な気がする。



黄「とりあえず飯食おや、冷めてまうで」



橙「それはよろしくないな！ほれ、食べ食べ」



桃「よっしゃ〜俺肉！！」



本当にいつも通り……え？



私たち、みんな両想いってことでちゃんと共通認識できてる？



ちょっと不安になったけど、



紫「A、食べさしたるわ。はい」



桃「あーかーん！！なにちゃっかりAの横に移動してんねん！！なで肩！」



紫「それ関係ないやん…」



黄「のんちゃん、はまちゃんのこと泣かせんといて。Aやって、こんなやつ嫌やわな？」



「まあ……優しい人が好きではあります」



桃「！！」



緑「ほんなら俺やんなー。あ、A次何飲む？」



橙「気遣いできるもんなぁ、神ちゃん。A、今度また出かけよな〜二人っきりで！」



赤「はあ！？親方のぼけ！流星よりもあほ！！」



橙「不名誉やわぁ」



青「なんで俺比較対象なん？」



緑「ちょ、流星、不機嫌になったらすぐAに抱きつくんやめぇや」



騒がしい人たち。



なんだかんだ私のことは気にかけていてくれてるみたいで、心が温かくなった。



結局頻繁に席が変わり、最終的にやっぱり流星先輩が隣になった。



青「Aって成人してた？」



「え？してないですけど」



青「………今飲んでるん、酒やで」



「！？！？」



思わず吹き出しかけた。



「え？でも、マンゴーオレンジ頼んだのに、」



青「………ファジーネーブルちゃう？店員が作り間違えたとかかも」



全然違うやん！！



どうりでふわふわすると思ったよ！！！！



橙「そろそろお開きにしよか。五人は学生やもんなー？特にAは未成年やし女の子やし」



桃「ええ〜！？」



赤「これからやんかー！」



大毅先輩と智洋先輩はそんなに飲んでないけど、のんちゃんはガブガブいってた。



流星先輩も、成人してからは頻繁に飲んでて……それで慣れたのか、はたまた体質なのか、顔に酔いが見えない。



照史さんとはまちゃん先輩はほろ酔いな感じ、淳太さんはめちゃくちゃ強いんだって。



黄「終電なくなってもあかんしな。はい、みんな帰り支度して〜」



ぶーぶー言いながらも荷物をまとめる大学生組。



私も同じようにするけど、飲み過ぎたかな。



ぼーっとする……。



〆．

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