I am One of AAA ' s Member

◎ 朝 ◎ hidaka side. ページ37

・








絡まった手を卒業して、

腕の中に抱きしめて眠った、






どうしようもない愛おしいこの思いを。Aを。









先に目が覚めて未だに腕の中で気持ちよさそうに寝息を立てるA

俺の胸に頭を預けてぴったりくっついている

空いた手でそっと柔らかい髪を撫でる







夢じゃないこの出来事にたまらない幸福感に包まれて
意識しなくても勝手に口角があがる






そっと頭のてっぺんにキスを落として
いつも通り先に起きようと離れれば

『ゃだぁ…』

って、そんな可愛い寝言は反則！！！！








「可愛いなぁ…まったく、」








いつもなら起きてしまってたけど
今日は状況が違うわけで、時計を見れば起きるまでにまだ時間はあるし、
もう一度Aの横に寝転んで寝顔を眺めることにした









Aとはもう10年以上の付き合いになる、
初めは妹ができたみたいで可愛くて仕方がなかった

Aがマンネリ化から抜け出せずに変にもがいてた頃には
夜のクラブに誘って連れ出したりもしたし、

なんならピアスを開けたのも俺だったりするわけで…







なんだかんだ、ずっと見てきてたら、ただの妹だったのが
ふと気づいたら明らかに大人の女になってた、







支えてたはずの俺が、支えられてて、

無邪気な笑顔の中に少しの妖艶さがあって、

俺と同じ平和主義だからスタッフとメンバーの仲を取り持ったりして、

気づいたら好きになってた、

終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)

←◎

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す