極上な彼らに愛されて… (ページ9)

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Mitsuhiro Hidaka ページ9

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「ねぇ、俺のこと…誘ってるの？」

「……誘ってる、よ」

絡む視線、
うるんだ瞳、
甘い香り、
近い距離、
華奢な肩、

俺の思考を狂わすには充分なシチュエーション

そっとAの頬に手を添えて唇を寄せた

・

遡ること10分前、
酔っ払った彼女を介抱して家に連れて来て、
ソファに座らせ、水を取りに行こうとしたら、

行かないで、

なんて、俺の腕を掴んで小さく零すから
珍しいこともあるな、なんて、

でも、Aのことを好きな俺からしたら心踊ったのは確かで…

ただの友達だと思ってるのはきっとAだけ。

そして、Aを想ってるのも俺だけ。

Aはなんでも1人でこなすような女で、

普段は気張ってて、弱みなんて見せないような姿に目を奪われた

でも、1年前。
何をきっかけにか、クラブで酒を酌み交わした時から、俺にだけ漏らす愚痴と、
その時に見せる表情が俺を虜にした

Aの隣に座れば甘えるようにくっついてきて、

寂しい、だなんて。

いくら酔ってもそんなことは絶対口にしなかったのに、

何があったの？

「ねぇ、日高、、ずっと一緒にいて…私のこと、大事にして…」

「してるでしょ。真夜中に呼ばれて酒付き合ってるし」

「…日高、」

名前を呼ばれてAのほうを向いたら
不意に唇にAの唇が重なった。

「…っ、どうしたの、今日いつもと違う」

絡み合う視線と火照った肌に俺の理性は音を立てて崩れた。