【ハイキュー!!】日と影と山と月と雲【男主】

6:久しぶりの友人 ページ7

Asaid

校内では沢山の人がひしめき合っている
部活動勧誘の声が飛び、チラシが配られる
…人酔いしそうだ…
僕は1年4組に所属することになっている

「ねえ！君…A？だよね」

いきなり話しかけてきた奴は僕のことを「A」と呼んだ
そう呼ぶのは、家族とあの2人だけだ
僕が後ろを振り返れば、山口忠がいた
彼は僕のことを「A」と呼び、僕は彼のことを「忠」と呼ぶ

「久しぶりだね、忠。小学校の時以来じゃないか…蛍は一緒じゃないのかい？」

そう言うと、忠は不思議そうな顔をした
…何か変なことでも言っただろうか…
しかし、すぐにその顔をやめて笑いながら

「ツッキーは後で来るって言ってたよ、A！」

と言って一緒に1年4組へ入った
…忠の「ツッキー」呼びは相変わらずだね…
席は「東雲」と言うこともあって廊下側だ
名簿を見ると『月島 蛍』という文字もあった

「ん、Aじゃん。久しぶり」

蛍だ
小学生の時より落ち着いている
彼もまた、僕のことを「A」と呼び、僕は「蛍」と呼ぶ

「久しぶり、蛍。あまり変わっていないね。」

蛍は音楽が好きだ
だからよくCDを貸し借りしていた
僕の声を聞いた蛍は、忠と同じく少し不思議そうな顔をした

「変わった？」

そう聞かれた僕は、少しうろたえた
…やはり、蛍は鋭い…

「『僕』は変わっていないよ？」

僕は、うろたえた事がばれないように笑って応えた


月島said

「僕は変わっていないよ？」

そう笑顔で応えたAは小学生の時と違う
人は3年すれば変わるかもしれない
でも、Aは変わりそうにないとか思ってたんだけど
Aの一人称が「僕」に変わってるし、もう少しうるさかったのに

「そっか」

そう言って、僕はAの横を通り過ぎた


ーーーーーーーーーーーー
口調、難しいですね。
閲覧、お気に入り登録ありがとうございます。

独特な書き方で読みづらい所もあると思います。
そこは、ご了承ください。

以上、作者のレウィでした。

7:烏野高校排球部→←5:高い壁

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す