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24:あいつのプレー ページ25

「おい、オープンなら絶対打てんのか?」

俺は東雲にそう聞く
すると、東雲は視線をこちらに向けて頷いた

「どんなに高いトスでも、打てるよ」

軽く笑いながら言う東雲を見て
俺は一つの案を提案した

「バックアタック、いけるか?」

バックアタックとは、後ろにいるスパイカーが
アタックラインと言うラインより後ろでアタックすることだ
ただ、ネットから離れているためネットにかかりやすく
入れようとするとアウトになりやすい
…確かこいつは3対3でバックアタックを打っていた…

「やるぞ」

東雲に声をかけ、トスの準備をする
東雲がボールを投げる
俺はコートの中心に全力で高いオープントスを上げる

高いトスに合わせて東雲が飛ぶ

「すげぇ…」

最高点に達していないボールに向かって飛び、空中で止まる
今のあいつには、相手コートが見えてるだろう
コンマ数秒で相手コートを把握し、
守備の穴にスパイクを打ち込める、情報処理能力の高さ

『鳥瞰者』

まさにその異名を体現化した奴
中学の時から、東雲は空からコートを眺めるー俯瞰(ふかん)するーように飛ぶ
準決勝の時も、コート内の雰囲気を全て支配していた
こいつがいれば、烏野は強くなれる
俺は、そう思った

「これなら、僕も打てるよ。バックアタックか…澤村さんに言おう」

そう言い、俺はもう何本かトスを上げ
東雲が打ったあと、片付けをして体育館をあとにした

Asaid

翌日の放課後、僕と影山は澤村さんに昨日のことを言いに行った

「澤村さん」

そう呼びかけると、「なんだ?」と言ってこちらを振り返る
僕は昨日のことのお礼を言い、バックアタックのことを言った

「そうか!青城戦でも使ってみろ!」

二カッと笑った澤村さんに礼をして、バスの方へ移動する
途中、フラフラしている日向に影山が立ち止まり何か言う
僕は「じゃあ」と手を振ってバスの方へ進む

「ねぇ、Aが居残りとか珍しいんじゃない?」

そう声をかけてきたのは蛍
いつものように隣には忠がいる

「そんなことはないさ。影山のトスに合わなかったから、合わせていたんだ」

「ふーん」と蛍が軽く返す

「そろそろ時間じゃない?急ご!ツッキー、A!」

そう急かすのは忠だ
真っ黒なジャージを着直して、僕たちは駆け足でバスへ向かった

25:青葉城西高校→←23:僕のプレー



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作品ジャンル:アニメ
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レウィ(プロフ) - 柊さん» お願いします! (2015年3月28日 16時) (レス) id: 84514e0e31 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - レウィさん» 了解です、ぼちぼち読んできますノシ (2015年3月28日 16時) (レス) id: 0a544bc555 (このIDを非表示/違反報告)
レウィ(プロフ) - 柊さん» 合ってますよー。日向プロフ画です! (2015年3月28日 16時) (レス) id: 84514e0e31 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - レウィさん» あ、はい!Twitterの柊です。兵長プロフ画の。合ってた…( ´ω` )ホッ (2015年3月28日 16時) (レス) id: 0a544bc555 (このIDを非表示/違反報告)
レウィ(プロフ) - 柊さん» えっと、Twitterの方でしょうか…? (2015年3月28日 16時) (レス) id: 84514e0e31 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レウィ | 作者ホームページ:http://iralog.nosv.org/b/Iwinonlyme/  
作成日時:2014年5月22日 22時

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