【ハイキュー!!】日と影と山と月と雲【男主】

23:僕のプレー ページ24

Asaid

「合わないね…」

そう困り顔で言ったのは、菅原さんだ
なぜかと言うと、僕と影山のトスが合わないのだ
影山のトスは僕の打点、ピッタリに速いトスを上げるのだが、
どうも僕のプレースタイルとかみ合わない

「もう一回、やってみるべ。東雲、今度はもう少し早く打ってみろ」

そう言って、菅原さんはボールを持つ
僕は返事をし、モーションに入る
影山はトスを上げる
しかし、またスパイクは失敗だった

僕が空中にいると、影山のトスが目の前を通り過ぎてしまう
日向とは違い、自分のプレースタイルが確立しているからこその失敗
また、飛ぼうとした時、部活終了の合図を澤村さんが出した
僕と影山は菅原さんにお礼を言う

「澤村さん、今日居残り練していいですか？」

僕は澤村さんに聞く
澤村さんは『片付けをきちんとする』などの条件を付けて了承してくれた
僕はお礼を言い、影山に言う

「この後、居残り練いいかい？」

影山は二つ返事で応える
僕は蛍と忠に「今日は一緒に帰れない」と言うことを伝えた


体育館には、僕と影山しかいない
僕はボールを持ちながら、ネットに目を向ける
そして、影山に問う

「僕は、そのトスに合わせた方がいいかい？」

セッターの位置にいた影山が「なぜ」と聞き返す

「少し長くなるけれど、僕のプレーは知っているよね。『鳥瞰者』と呼ばれている事も」

そこから僕は、小学生のあのことを避けて話をした

僕は、オープントスしか打ったことがないんだ、小学生の時も、中学生の時もね
人より長く飛べた僕は、自然と高いオープントスだけを打つようになったんだ
周りもそれを望んでいたし、僕もそれを苦には思わなかった
でも、僕も高校生だ。もう、自分だけのプレーだけではいけない
速いトスにも対応出来るようにならなければ、役に立たない
…でも僕はそう出来なかった
3対3でも忠に高いオープントスを上げてもらった
光仙学園に負けたのだって、僕が対応しきれなかったから
理解してはいるんだ、変わらなければいけない
このままではいけない、トスに対応しなければ勝てないと言うことをね
でも、プレースタイルを変えることが出来ない
そして、今に至っているんだ

影山said

「今に至っているんだ」

そう東雲は眉を八の字にして言った
東雲はよく飛ぶ、でもあんなに考えてるとは思わなかった
俺は高校に上がって変わった…はず

「おい、オープンなら絶対打てんのか？」

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字数の関係で切ります

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