女の子になりた〜い！

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どうしよう。気持ち悪いよね。ごめんね。どうしよう？そんな言葉が頭に浮かんで、どれをとって彼に言おうか、思考が過回転する。

ロクに言葉になっていないごめん、の一言をスンチョルは遮って、声を落として囁く。寝ている皆に聞こえないように。
……ああ、やっぱりバレてた。


「なあ。」
「……ん。」
「それ、俺がちゃんと起きてるときにやってくれる？」
「ぁ、……え？」


そんな愛しそうに目を合わせて、まるで嫌じゃないみたいな言い方をするから勘違いするんだよ。嬉しいけど申し訳なくて情けなくて、複雑な気持ちが涙となって溢れて零れていく。
スンチョルが吐息を含んだ声で笑った。そのまま僕の次の言葉を促すように静かに見つめている。


「嫌じゃないなら、勿論するけど。」
「ほんと？」
「うん……。」


嬉しそうな顔をするから僕はどうしていいかわからなかった。それは、僕もこんな事言われて嬉しいに決まってるんだけど。僕は割とひねくれているから、また幼なじみのよしみだとか僕が泣いていて可哀想だからとかそんなのばっかり浮かんで苦しかった。
抑えていてもうう、と喉から泣き声がする。

早く好きだよって言ってほしい。それだけでいいから。


「どうしたの。」
「何でも無いんだけどね、あのね、」
「うん。」
「なんか……、」


そのまま言葉に詰まる。


「話すの難しいならあとでも良いって。絶対聞くから。」
「うん……ありがと……。」


ちゅ。そんな音を立ててキスされて、おやすみって言ってスンチョルは目を閉じた。やっぱりずるいやつ。




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