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腕を下に敷いて寝るから頬がぷに、と押されている。片方の腕は僕の背に回っている。緩く抱き締めるような寝相で、単なる寝相でしかないのになんだかすごく愛されてるような気がして嬉しかった。
「……かわいい。」
唇に触れる。人差し指で密かに。柔い感触が指を押し返した。少し開いていた唇が閉じる。起こしてしまったかとひやっとしたけれど、じっと見ている限り寝ているらしかった。
起きる気配は無いし、もしかしたら、と思って少し顔を近づけてみる。あと数ミリでキス出来てしまいそうなくらいの距離に自分からやっておいて何をしているんだか、僕の方が却って緊張してしまった。
多分意識しているのは僕だけで、彼にとっては幼なじみ、最悪なんてことない友達の一人なのかもしれない。あんなに近づいて抱き締めて、手を絡めて目を合わせて。そういう風にされていてもそう思ってしまった。
彼は寂しがりで甘えん坊なだけだから。そう思うと悲しくなった。完全に自爆なんだけれど。
ごめんね。ごめんね。でもこれだけ許して。心の中で何回も謝りながら、静かに口付けをした。リップ音も何もない、ただ触れるだけ。鼓動が耳の奥に迫ってくる。
一回してバレないなら、もっといっぱいしてしまおうか。こんないたずらみたいにはじめてを奪ってしまったんだと思うと、僕がとても軽率で馬鹿なやつに見えた。身をすくめてスンチョルの首元に頭を寄せる。
「あ……、」
その瞬間に、なんだかタイミング良く強く抱きすくめられたと思えばスンチョルの心臓も大きな音を立てて鳴っていた。もしかしなくても、バレてる？
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第n回じめじめ大暴れ(プロフ) - Keiyaさん» わ〜ありがとうございます……！生々しさがちゃんと表現できているようで安心しました😌 (2023年2月22日 16時) (
レス) id: b6d7c5641a (このIDを非表示/違反報告)
Keiya(プロフ) - どの文を切り取っても鬱蒼としているのに耽美ですが、特にp9の最後の一文が好きです。詩的というには思春期の生々しさがあり、とても魅力的な二人に映ります。 (2023年2月22日 15時) (レス) id: 4b5e1eb1f2 (このIDを非表示/違反報告)
けもの(プロフ) - 多分続編に移行します 次の話からかな (2023年2月9日 22時) (レス) @page49 id: b6d7c5641a (このIDを非表示/違反報告)
けもの(プロフ) - 受験があるのでもうしばらく更新とまります もしかしたら合間に更新あるかもしれませんが (2023年2月3日 21時) (レス) id: b6d7c5641a (このIDを非表示/違反報告)
けもの(プロフ) - ちょんちょんいさん» ありがとうございます〜、もうじき更新できそうなのでゆっくりお待ちください〜 (2023年1月8日 11時) (レス) id: b6d7c5641a (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2022年12月31日 3時
