女の子になりた〜い！

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噂をすればなんとやら、というのは案外本当なのかも。いやでも、僕とスンチョルが一緒にいるのは割と当たり前の事だし、これはカウントできない？
ひょっこりとスンチョルが現れてスングァンちゃんは少し焦っていた。別に怒ってるわけじゃないから大丈夫なのに。


「あっ！スンチョリヒョン。」
「ピアスの話してたんだ。」
「A、ピアス開けるの？」
「どうしようか迷ってるの。」
「そう？開けるなら俺開けるよ。……何だよ！」


あまりにも予想通りで俺開けるよの一言でスングァンちゃんが吹き出した。


「ヒョン……！」
「何？何だよ。」
「いや、さっき……ふふふふ……！」
「Aまで！」
「あ〜スンチョリヒョン、진짜(本当)……うわあ진짜(本当に)……！！」


何だよ〜と唇を尖らせて言うスンチョルはまだ状況が読み込めていないらしい。怪訝そうな顔で首を傾げている。勝手に笑い者にしたみたいでちょっと罪悪感はあるんだけれど、やっぱりどんな顔をしていてもスンチョルはかわいい。


「さっきピアス開ければいいのにって言われてさ。ふふ、スングァンちゃんがヒョンなら俺が開けるよって言われそうだねって言われたんだよね。」
「ああ、その俺が開けるよ、っていうのが似てたって？やってみてよスングァナ。」
「やだよ！だって、」
「だって？」


スンチョルがスングァンちゃんの顔を覗きこんだ。目が大きくて目力があるからちょっと怯んだのかも。手を顔の下まであげて、敵意も悪意もないと言わんばかりに振る。


「いやいや、なんでもないです！ね、Aヒョン！」
「ふはは、そうだねえ。」
「やー！なんだよそれ〜……気になるだろ！」




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