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店のドアを開けてまず1番に目に入ったのはカウンターに座ってる2人組だった。



1人は黒髪でうっすらと開いた切れ長の目でこちらを見る。
なんか、アレみたい。チベットスナなんちゃら…



そしてもう1人は私なんて気にもとめず夢中になっておにぎりを頬張る金髪。





宮さんの姿はここからは見えない。

黒髪の人にガン見されながらもおずおずと店内に入る。



「サム!ネギトロもう一個!」




金髪の方がでっかい声で叫んだかと思うと




治「ツム!食いすぎや!お前だけで具材無くなってまうやろ!…ってあれ?」



奥から少しキレ気味で出てくるないなや私を見つけて唖然とする宮さん。



治「おーー!七瀬さん!いらっしゃい!」




『ど、どうも…』




宮さんがさっきまでの不機嫌そうな顔をパッと笑顔に変えてこちらを向く。




「治、知り合い?」




黒髪の方が私から目逸らして宮さんに問う。




治「ほら、前言うたやん!バイ〇ハザードみたいな体験したやつ!」



宮さんがそう言うと黒髪は「ああ」と納得したように声を漏らした。




「ゾンビの人か」




『ゾッ…?!?!』




治「角名!!それは言わん約束や!!」




焦って宮さんが止めるも角名さんは薄ら笑みを浮かべて「今日はゾンビやないんですね」と言ってきた。



普段あまり怒らない私だがさすがにイラァと来てしまい



『ああええ、おかげさまで』



と角名に笑い返すのだった。

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作者名:るた | 作成日時:2021年10月12日 0時

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