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その後も色んな話題で盛り上がった。
金髪の宮さんはいつの間にか機嫌を直して1番喋ってたし。
侑｢え、七瀬さん俺たちより歳上なん？！｣
『みたいですね…私今年で25になったので…』
角｢治がめちゃくちゃラフに話してるから同い歳か歳下だと思ってすげえ馴れ馴れしく接しちゃったじゃん｣
治｢すんません七瀬さん…角名の言う通りてっきりそうだと思って……｣
明らかにしょぼんとなってしまった宮さん。
『いや、全然気にしんでください！私そういう上下関係とかどうでもいいんで。今まで通り、普通に話しかけてください』
そう言うと宮さんは｢ありがと〜｣と顔を綻ばせる。表情コロコロ変わって可愛ええなあと私もつられて顔を綻ばせた。
『あ、そういえば宮さん』
｢｢ん？｣｣
同時に双子がこちらを見る。
治の方を呼んだつもりだったが同じ宮なので侑も反応してしまった。
『あっ、えと、サムさんの方の宮さん』
侑｢なんや〜、ややこしいな。せや、俺の事侑って呼んでや｣
『え、そんないきなりハードル高いです』
侑｢なんやねんハードルて。俺もサムも宮やからどっちかだけでも名前で呼ばんとわからんやろ｣
『え、ええ〜〜…』
今日会っていきなり名前なんて私の性格上気が引ける。
うろたえることしか出来ない。
角名さんは興味無さそうに携帯触り始めたし。
治｢なら、俺の事名前で呼んだらええやん｣
『え』
侑・角名｢｢は？｣｣
突然の治の立候補に自分と侑どころか何故かさっきまで興味のなさそうだった角名まで反応する。
『宮さんのことを、ですか』
治｢おん。こん中でまだ付き合い長い方なんは俺やろ｣
角｢治、熱ある？｣
治｢は？何言うてんねん。
せやから七瀬さん、俺の事、名前で呼んでや｣
真剣な眼差しで見つめる宮さんに息を飲む。
これは逃れようが無い。
震えながら口を動かす。
『お.....……おさ、おさむくん、……………さん。』
咄嗟にくん呼びをしてしまいさん呼びに訂正する。
治｢なんやねん治くんさんて！笑 七瀬さんの方が歳上なんやから、くん呼びでええよ。てか敬語な上にさん呼びやとめちゃくちゃ他人行儀で嫌やし｣
『そう、ですか…じゃあ、治くんで』
治｢ん、じゃあ俺もAさんって呼ぶわ｣
『え？！』
流れでお互い名前呼びになってしまった。
｢だってフェアやないやん！｣てはにかむ治くんに何も言い返せない私なのであった。
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作者名：るた | 作成日時：2021年10月12日 0時
