我、至高たる君の思うままに…。【男主】 (ページ7)

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Story_6 ページ7

リーグの話で知識程度には知っていたが

こんな小さな子供でも自決を選ぶらしい

柄にもなく、慌ててしまって少々、強引に行動してしまったと思う

その証拠に目の前の子供はこんな状況になったのは

僕のせいだと言うのに縋るように僕の空いた手を握り、僕を見つめていた

「そうだな…君が大人しく僕に従うなら抜いてあげようか？」

「…ぅっ、ふっ……」

「なぁーに、人間に見たいに汚いことは言わないさ

従うと言ったんだから吸血鬼になれ…とかね？」

絶望感に苛まれてか顔を真っ青になせる彼にそう返せば

目を見開いて此方を見てきた

「さあ、どうする？」

「………れひ、な、……ぉえ、は……」

たっぷり悩んで、結局は目を濁らせてまた泣き出してしまった

あぁ、哀れなことだ

自分の命が掛かっていてもなお、そんな馬鹿馬鹿しい固持で諦められないなんて

あぁ、でも……それさえも、そんな愚かしさでさえ

己の至高だと言うのなら尊く、愛おしく感じる…

「仕方ないな…君に僕への“我儘”を許そう

けど、逃げたりなんかしたら容赦しないからな」

そう言ってからゆっくりと指を抜く

ようやく、指を抜き切ったとことで緊張の糸が途切れたのか

その子供はカタカタと震える体を僕に押し付けてきた