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Story_3 ページ4

ふと、出てきて何日か…地上に出ての感想は

人間の文明と言うのは思ったより速い速度で発展するらしいと言う事だ

確か、500年前は重そうな服や襤褸切れみたいな服を着ていたくせに今は誰もが機能的な服を着ている

最近のリーグの服装に少し首を傾げていたが成程…アレが現代の人間の常識の様だ



「…様変わりしたものだな

昔の姫だっけ?彼女が着ていた服…中々、好みだったんだけどな」



そうは言っても時代は戻らない

こんなことならリーグが悪巧みしていた時に堪能しておけばよかった

あの時代は確か、そんな服装の人間が沢山いたはずだ



「はて、さて…んっ?……おや、この香り」



そんな考えが吹っ飛んだのは急に鼻孔を擽った芳醇な香りだった

これでも、それなりに長い年月を無駄に過ごしてきたつもりだ

至高の血…何て、それこそちっぽけな感情を体現する以上の戯言で

存在するなんて思ってもいなかった



「いや、でも…僕達が感じるこれって、それ以外ないよな?

これしか食さないし……」



途端にリーグに餞別としてもらった鞄の中身が酷く詰まらないものに見えてしまった



「あぁ…駄目だ

行ってみよう…でもまあ、急に食いつくわけにはいかないしな……

飲んでおくか」



鞄の中の瓶の内の一本を飲み干す

あの匂いが香る中では、こんなものは気休めでしかない

空になった瓶を鞄に戻して僕は匂いのする方に歩き出した

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黒胡椒(プロフ) - 好きです!更新はもうしないんですか? (2020年2月27日 16時) (レス) id: e2f590a1cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:零夜&李香 | 作成日時:2019年3月31日 22時

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