彼女にクリスマスの予定を断られた。【月島蛍】

断られた。 ページ3

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『ごめんね 蛍』

「何それ。ちょっと待って、なんでよ」

『だから他の用事入っちゃって』

「なんでだよ。じゃあ25日は？クリスマスはどうなの」

『無理！ごめん！！』

「は？」


他の日はどうかと提案するも、全て断られる。なんでどうして。ドタキャンなんてする人じゃないのに。

せめて理由くらい、教えてくれたっていいじゃないか。


「まって、用事って何か教え」

『そうゆうことだから！じゃね！』


僕の言葉を遮って、Aは質問に答えずに電話を切った。

…………は？意味わからないんだけど。
Aと過ごす、2回目のクリスマスの予定が消えた。

Aと付き合って1年弱、こんなことがあっただろうか。
クリスマスイヴもクリスマスも、2日間とも一緒に居られないなんて。ドタキャンだけならまだいいよ、でも その理由すら教えてくれないなんて。

もしかして僕は捨てられたのか。他に男が出来たのか。
そんな、嫌な予想が頭の中で出来ていく。


僕はイベントで騒いだりすることは嫌いだ。でも、Aとは一緒に過ごしたいって思っていたのに。

彼女にクリスマスの予定を断られてしまった。

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