第6話 ページ7
学校に着くと正門で源田に捕まった。
『…昨日のこと？』
源「それもある」
他にもあんのかよ…
心の中でツッコミつつ、源田の話を聞くことにする。
源「お前が倒れたあと、保健室まで運んだのは風丸だ。後で礼を言っておけ。あと不動と佐久間にも」
『ん』
源「それから、総帥からの伝言だ」
適当に相槌を打って流そうとしていたが、そういう訳にも行かない話題が飛び出てきた。
源「資料室を荒らした罰として、これから毎日休むことなく部活に参加しろ…。あと、今日の放課後呼び出しだ」
『最悪…』
源「自分で蒔いた種だろ。しっかり拾え」
源田の言うことはごもっともだ。
でも行きたくない。
アイツと会話したくない。
源「…ついて行くか？」
『保護者面すんな』
教室につき、私と源田はそれぞれの席に散った。
そして放課後。
逃げようとした私は、源田に担がれて部活に向かった。
『降ろせこの野郎！』
源「暴れるな、落ちるぞ」
無理矢理連れてこられた私を見て佐久間が大爆笑したのは言うまでもない。
もちろん殴った。
部室に投げ込まれ、着替え終わったら総帥の元へ向かうように支持される。
着替え終わって外に出ると、風丸がいた。
風「逃げるかもしれないから総帥の元まで送れって…」
『誰が言ってた？』
風「佐久間」
『ぶちのめす』
風丸と一緒に長い長い廊下を歩く。
お礼…言わなきゃな…
などとぼんやりと考えていると風丸がいきなり、「昨日はごめん」と謝ってきた。
『は？』
風「お前が嫌がる話しちゃっただろ？だから…ごめん」
『え…っと…、別に気にしてない』
風「ほんとか？」
『あぁ』
私が頷くと安心したような笑顔を向ける風丸。
一瞬鼓動が早くなった。
イケメン…恐るべし…。
総帥の部屋の扉の前まで来た。
風「じゃあ、俺は部活に行くから」
と私を置いていく風丸の袖を掴んで止める。
驚いた様子で振り返る風丸。
『き、昨日は…その…』
いざ言おうとすると言葉が上手く出てこない。
普段人にお礼を言わないから、慣れていない。
『あ、ありが…とう…』
最後の方は蚊の鳴くような声になってしまったが、どうやらちゃんと届いたらしい。
風丸は優しい笑顔を浮かべ、私の頭を撫でた。
風「どういたしまして」
今度こそちゃんと風丸を見送った。
私は再び扉と迎え合う。
なんて言われるのかは大体予想出来ている。
私は覚悟を決めて扉を開けた。
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美味しい木材(プロフ) - 更新いつまでも待ってます！イナイレに飽きたとしてもこの作品だけは絶対に見ます！約束です！ (2020年3月10日 7時) (
レス) id: 9f6bf4ed89 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨煙雨/月夜(プロフ) - 面白い…！次話を楽しみにしています…！ (2020年3月10日 4時) (レス) id: 51bb19e87e (このIDを非表示/違反報告)
彩り野菜(プロフ) - 私こういう小説ものすごく好みです〜好きだな〜更新楽しみに待ってます！！これからも頑張ってください、応援してます！！！ (2019年12月24日 10時) (レス) id: 953f065768 (このIDを非表示/違反報告)
イツキ(プロフ) - おでんさん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2019年12月4日 23時) (レス) id: d483986195 (このIDを非表示/違反報告)
おでん(プロフ) - 次の更新楽しみ！ (2019年11月29日 22時) (レス) id: e34043743b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イツキ | 作成日時：2019年10月20日 9時
