第4話 ページ5
『…ごめん…なさい』
彼女はそう呟くと、まるで壊れたかのように意識を手放した。
それを源田が受け止める。
彼女は腕から出血していた。
不「これ、コイツがやったのかよ」
風「恐らくな、腕の怪我はガラスを割った時のものだろう」
源田は彼女を横抱きにすると、俺に渡してきた。
源田に代わって彼女を抱える。
恐ろしいほど軽かった。
佐「風丸はコイツを保健室へ連れて行け。不動は総帥にこの事伝えてこい。俺と源田はここの片付けだ。」
テキパキと佐久間が指示を出し、俺たちはそれに従った。
不動は「めんどくせぇな…」とボヤいていたが、なんだかんだで言われたとおりにしてやっている。
俺は落とさないように細心の注意をはらいながら、彼女を抱えて廊下を進む。
医務室に着くと、先生は「またその子ね…」と言いながら、ベッドをセッティングしてくれた。
先「今親御さんに連絡するから、その子そのベッドに寝かせてあげて」
風「分かりました」
先生に言われたとおり、彼女をベッドに寝かせる。
泣いている。
魘されているわけでもなく、ただただ静かに涙を流している。
親に連絡し終えた先生が彼女の腕を治療する。
かなり深く傷ついていて、思わず目を逸らしてしまうほど痛々しかった。
風「…鬼道さんはよくこういう事があるんですか？」
先生は少し考えてから呆れたように答えた。
先「よく…って言うよりは、日常茶飯事ね」
風「日常茶飯事…」
先「えぇ、暴れるのよこの子」
じゃあさっきも暴れたのか？
何故？
次々と疑問が浮かんでくる。
鬼道(兄)に聞けば分かるだろうか？
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美味しい木材(プロフ) - 更新いつまでも待ってます！イナイレに飽きたとしてもこの作品だけは絶対に見ます！約束です！ (2020年3月10日 7時) (
レス) id: 9f6bf4ed89 (このIDを非表示/違反報告)
霧雨煙雨/月夜(プロフ) - 面白い…！次話を楽しみにしています…！ (2020年3月10日 4時) (レス) id: 51bb19e87e (このIDを非表示/違反報告)
彩り野菜(プロフ) - 私こういう小説ものすごく好みです〜好きだな〜更新楽しみに待ってます！！これからも頑張ってください、応援してます！！！ (2019年12月24日 10時) (レス) id: 953f065768 (このIDを非表示/違反報告)
イツキ(プロフ) - おでんさん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2019年12月4日 23時) (レス) id: d483986195 (このIDを非表示/違反報告)
おでん(プロフ) - 次の更新楽しみ！ (2019年11月29日 22時) (レス) id: e34043743b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イツキ | 作成日時：2019年10月20日 9時
