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「本当！？！？」
響『勿論！ほら、聞こえる？』
受話器の向こうからは、おめでとうございます！！部長やりましたね！！と仲間達の声がする
皆がいる方に携帯のマイクを向けてくれていて、電話越しに歓喜の声が伝わる
「聞こえるよ…そっか…なんか夢みたい」
響『Aのおかげだって、部長ずっと言ってる』
「頑張ったのは陸さん達だもん。
私は見てただけで、何もしてないよ」
陸さんが喜ぶ姿が目に浮かぶ
寝る間も惜しんで他社に負けないように頑張ってたから、報われて本当に良かった
おめでとうございますって、早く言いたいな
海「そろそろ着くよ」
内緒話をするように、電話の妨げにならぬよう小さな声でそう告げてくれた隣の海青さん
沢山素敵なお話をしてくれたおかげで、気付けばもう会社の近くの見慣れた道まで来ていた
コク、と頷くと、ニコリと微笑み返される
「私もすぐオフィスに戻るから、待っててね」
了解、と告げられた一言で、通話が終わる
早く私も、皆と喜びを分かち合いたい
海「その様子だと、コンペ勝ったみたいだね？」
「はい！凄いです、先輩方は！！」
海「本当に表情豊かだよねぇ…笑
あ、こら危ないでしょーが」
「おっ！と…」
会社の前に着き、タクシーから嬉しさの余り勢い良く降りようとすると、グイッと腕を引っ張られる
海「もう〜笑 足の怪我忘れないでよね〜」
「ごめんなさい…」
すっかり忘れてしまっていた事にも驚いたけど、海青さんの驚異的な瞬発力に一番驚かされた
ササっと支払いを済ませ、ぐるりと私の方のドアまで回り込んで松葉杖を持ち、手を差し出して外へと誘導してくれる
「なんか…介護士さんみたい」
海「ただの海青さんです笑」
私が一歩進むたびに、腰を支えながらゆっくりと隣に居て気遣ってくれていて
「私、もう自分で行けるから大丈夫ですよ？」
海「怪我してるんだからだーめ」
「でも…」
海「捻挫だって立派な怪我なんだから！
こういう時は甘え…」
「海青さん？」
隣にいる背の高い海青さんを見上げていると、前を向いたままピタリと止まった
そして、視線を前に移すと
「梓さん…」
ロビーのソファーからゆっくりと立ち上がり、こちらに歩いてくる梓さんの姿があった
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りい(プロフ) - とても良かったです！！！ (2021年10月11日 2時) (
レス) @page50 id: 23552ed598 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - 美憂さん» 読了、コメントありがとうございます！素敵だと言っていただけるいっちゃんが書けて良かったです(^^) (2021年3月15日 1時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
美憂(プロフ) - 最高な作品でしたー。いっちゃん素敵！ (2021年3月13日 22時) (レス) id: 35846edb09 (このIDを非表示/違反報告)
まいぽん(プロフ) - 蘭さん» ありがとうございます！ぜひ読ませていただきます！！ (2020年3月10日 23時) (レス) id: 0b1b1da15f (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - まいぽんさん» 返事が遅くなってしまってすみません涙 今度また藤原樹君のお話を書かせて頂いた時には、まいぽんさんをもっと虜に出来る様に頑張りますね(^^) (2020年3月10日 18時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭
| 作成日時：2019年1月7日 20時
