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樹「…知り合い？」
「いや、そういう訳じゃ…」
椅子の横に両手を置かれたまま、下から見上げる藤原樹と小さな声で話をしていると
オフィスに入って笑顔で歩いてくる梓さん
太ももの横の腕をぽんぽんと叩くと、藤原樹は手を離してくれて、私も立ち上がって会釈した
梓「おはよう！良かった、朝早いからAちゃん居ないかと思ったよ〜」
「今日はたまたま…あの、私に何か…？」
梓「うん！お昼でも一緒にどうかなーと思って」
「え！？」
ニコニコと笑いかけながら、私の返事を待つ梓さん
思わず視線を少し下に落とすと、あら…と口元に手を当て、小さく声を漏らした梓さん
梓「ごめんね…いきなり来て迷惑だったよね？」
「全然そんな事はないです！」
梓「本当？じゃあ、お昼一緒に食べよう？」
「わ、分かりました…」
パッとした笑顔が素敵で、綺麗な人だな…と思っていると、じゃあまたね、と手を振りながら出て行く
樹「…どういう事？」
「うん…」
一部始終を見ていた藤原樹に、初詣での出来事を話すと、眉間に皺を寄せて聞いていた
樹「なるほどね…だからそんな顔になる訳ね」
「うるさいよ…」
立ち話をしていると、話の途中で肩に手を置かれ、まあ座れとでも言うように椅子に座らされて
本人は、腕を組み、デスクに浅く腰を掛けている
「話したのもその日が初めてなんだけど…
何でご飯誘ってきたのかな？」
樹「んー、純粋に仲良くなりたいからとかそういう理由だったらいいんだけど…」
「…だけど？」
樹「違った時のAが心配なんだよ、お前何だかんだ言って優しいから」
「何だかんだ…笑」
一言多いな…？と思いつつ、心配してくれる優しさに感謝していると、段々とオフィスに人が集まり始めていて
陸「おはよー…おはよう」
挨拶をしながらオフィスに入ってきた陸さんは、私と藤原樹の姿を捉えると、近くで挨拶をしてくれた
「おはようございます」
腕を組んだまま、通り過ぎる陸さんに藤原樹は挨拶をせず、私の顔の方へと振り返る
「ちょっと、挨拶くらい…わっ」
樹「昼、何かされたら速攻で呼べよ？」
「ん…分かった」
セットしたての髪の毛の上にぽん、と手を置き、顔を覗き込んで、小さな声で呟いた
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りい(プロフ) - とても良かったです！！！ (2021年10月11日 2時) (
レス) @page50 id: 23552ed598 (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - 美憂さん» 読了、コメントありがとうございます！素敵だと言っていただけるいっちゃんが書けて良かったです(^^) (2021年3月15日 1時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
美憂(プロフ) - 最高な作品でしたー。いっちゃん素敵！ (2021年3月13日 22時) (レス) id: 35846edb09 (このIDを非表示/違反報告)
まいぽん(プロフ) - 蘭さん» ありがとうございます！ぜひ読ませていただきます！！ (2020年3月10日 23時) (レス) id: 0b1b1da15f (このIDを非表示/違反報告)
蘭(プロフ) - まいぽんさん» 返事が遅くなってしまってすみません涙 今度また藤原樹君のお話を書かせて頂いた時には、まいぽんさんをもっと虜に出来る様に頑張りますね(^^) (2020年3月10日 18時) (レス) id: 9208e0cc5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蘭
| 作成日時：2019年1月7日 20時
